かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

おおぐい

 今日は彼女と遊んだ。

 本当は今日遊ぶ予定はなくって、この間行けなかったドラッグストアに軽く行こうかという話はしていたものの、ご飯を一緒に食べるとか他に何処か行くというような予定は立てていなかった。

 しかし昨日、彼女が突如、カレーが食べたい!と言い出した。しかも、ナンを食べたいと。

 彼女がとってもお気に入りの、僕も彼女と行って気に入ったカレー屋さんがあって、そこに行こうということになった。それに伴い、彼女と遊べることになった。

 カレーありがとう。ナンありがとう。

 彼女からの提案で、いつもより集合時間を遅くして、ゆっくり出かけようということにした。

 僕は年末ということと、汚れが気になって仕方ないということで、時間まで洗車をすることにした。彼女を迎えに行く車がキレイな方が気分がいい。

 洗車を終え、ゆっくりと支度をして、彼女の準備もできたようだったので迎えに行った。

 いつもより遅い時間集合にすると、起きてから出発までの時間に余裕があるので、のんびりと支度ができるのが良いなと思った。彼女と遊べる時間は必然的に短くはなってしまうけど、こんな風に遅めに集合の日があってもいいなって思う。

 彼女を迎え、まずはこの間行けなかったドラッグストアへ向かう。前回の苦い記憶が蘇りそうになるけど、気を取り直して入店。新しいところだったからわくわくしていたけど、肩透かしを食らったような気分になった。職場の人たちがすごいすごいというので、僕たちのハードルが上がっていた部分もあるのかもしれない。二人とも抱いた感想は、言うほどか?というものだった。

 とりあえず、行きたいと思っていたところに行けて、目標は達成できた。まだまだカレーを食べるまでの時間的余裕があったので、もう一箇所ドラッグストアへ行くことに。今度はお気に入りの所。

 お菓子と飲み物を買って、今日はあまり彼女が化粧品類にときめかないようで、さらーっと回って終わり。

 車ですこしゆっくりしようかなーというところで、郵便局へ行く予定を思い出した。急いで郵便局へ向かい、用事を済ませ、さてどうしようかというところで、そういえば時計を探すんだった!ということに思い至った。

 というのも、彼女が枕元に置く時計が欲しいと言っていて、今日見に行けたら行こうという話を前日にしていたのだ。その時僕も時計欲しいと思ってたんだ!と言ったところ、クリスマスプレゼントに買ってもらえることになった。

 彼女と僕の時計を探しに、ホームセンターにやってきたが、数が少ないし気に入るものも無くて撤退。次に大きめのスーパーに立ち寄る。ここではよさ気な時計をいくつか見つけて、買う一歩手前までいった。だがここで僕が家電量販店にもきっとあるはず!と提案したことで、一旦保留。家電量販店を巡ることにした。

 家電量販店のほうが品揃えも豊富で、なおかつ安価であると予想したのだ。しかしその予想は見事に裏切られることとなる。ぜーんぜんない。品揃えはホームセンターやスーパーと同等。価格も変わらない。結果、先ほどのスーパーに戻って買うことにした。いろいろ回ったことで、一番良い選択をしたと納得できるし、無駄じゃなかったと思いたい。

 彼女は可愛い時計。僕はシンプルでおしゃれな時計を買ってもらって、とっても嬉しかった。一目見てめちゃくちゃおしゃれですごくいい!!ってなったものを買ってもらえるなんて素晴らしい。結構前から置き時計が欲しいなあと思っていて、でもなかなか買えずにいたんだけど、買わなくてよかったなあって思った。こんな素敵な時計をプレゼントしてもらえたのだから!ちょっとお高くなってしまって申し訳なかったけど、すごく嬉しかったのでほくほくだった。

 彼女は時計が可愛すぎないかとか、似合わないんじゃないかとか心配していたけど、シンプルで機能的だけどインテリア感のない時計を買うよりも絶対こっちのほうがいいよ!と自信を持っておすすめしておいた。この選択は間違いではなかったという確信がある。

 時計を手に入れ、時間もいい感じだったので、カレーを食べに行くことにした。待ちに待ったカレー。グルテンを摂取しない生活をしている彼女も今日だけはグルテン解禁!と高らかに宣言した。

 注文を終え、運ばれてきたスープとサラダを食べながら、高まるカレーとナンへの期待感。二人ともわくわくがにじみ出ていたと思う。

 大きなナンが運ばれてきて、彼女の興奮は最高潮。ここ最近で一番嬉しそうな顔と、うきうきのテンションで食べ始める。ここ最近ずっとパン類を食べることを禁止して我慢し続けてきた彼女は、ずっとこれを求めていた!とぱくぱく美味しそうに食べていて、見ていて、よかった!よかった!と自分のことのように嬉しかった。僕も運ばれてきたカレーを食べ始めるとその美味しさにテンション上がりまくりで、彼女と一緒にかなりの勢いでナンを消費していった。

 ここで彼女が、ナンをおかわりする?と尋ねてきた。このカレー屋さんにはナンのおかわり無料という素敵なサービスがある。ただここのナンは大きいため、前回はおかわりする気にならず一枚食べたのみだった。

 しかし今回は僕らのテンションが違う。ナンは大きい。だがナンを食べたい。食べられるはずだ!という勢いがあった。一枚おかわりして半分こしようという妥協案に傾きかけたが、いや!今日は一枚ずつ食べる!という結論になった。

 カレーとナンの美味しさに冷静な思考が失われていたことは明白であった。

 おかわりのナンが運ばれてきて数分、これは明らかに多いという事実に直面する。僕が彼女に視線を向けると、彼女もまた同じだった。しかし頼んだからには絶対に完食するという固い意志を持ってぱくぱくと食べ進める。全体の半分を食べ終えたというところで、彼女から追加のナンが僕のお皿へと届けられた。彼女は明らかに満腹状態で、これ以上無理はさせられない。せっかくの美味しいカレーが無理して食べて苦痛になってしまったら意味が無い。幸い僕にはまだ若干の余力がある。

 彼女が先に完食し、僕の手元にはまだ片手より大きいくらいのナンが残っていた。手伝ってくれようと手を伸ばす彼女を制し「ここは僕に任せて」とかっこつけた。カレーと烏龍茶を駆使して、なんとか完食。お腹はぱんぱんだったけど、最後まで美味しいと感じながら食べられた。

 食事を終え、最後の目的地であるレンタルショップへ向かう。彼女が借りたいCDがあるってことで探そうというのと、併設して販売されている漫画を買いたいためだ。

 到着したもののあまりの苦しさにすぐに動けず、すこし楽になるまで休憩。それから買い物に向かった。しかしまだまだ苦しくて、少し動くことで楽になるかなあと思ったのだけど、買い物を終えてもまだ苦しかった。

 車に戻って、ゲームをやったり買った漫画を読んだりして少しゆっくりと過ごした後、車にガソリン入れに行くのに付き合ってもらい、彼女を家に送り届けて解散。

 早めに帰るって言っていたのに、結局いつもよりちょーっとだけ早いくらいになってしまって申し訳なかった。ただ、たくさん一緒にいられて嬉しいという気持ちが大きい。

 いつもよりも何時間か一緒にいる時間は短かったけど、その短さを感じないくらい楽しい時間だった。充実してた。色んな所に行けたし。

 家に帰ってさっそく時計に電池を入れて設定をした。明日の朝から僕を起こして活躍してくれることだろう。とっても嬉しい。ありがとう。