かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

大失敗

 今日はお休みだったので、生チョコを作った。

 材料を買いに行って、帰ってきてチョコを刻んだ。大量に作ってやろうと思ったのでチョコを大量に買ってきたのだけれど、刻むのめっちゃ大変。一時間半ずっとチョコを刻んていた。

 お菓子を作るのってこんなにも大変な作業なんだと痛感した。

 お菓子作りって根気のいる作業だなあというイメージはあったけど、生チョコくらい簡単に作れるだろうと思っていた。甘かった。

 チョコを刻むのでだいぶ体力を消耗し、完全にこれは苦行だ、と思いつつ火にかけた生クリームの中にチョコを投入してぐるぐる回してたら、チョコと油が分離するという事件。詳しい作り方をしっかり調べずにやったため、起こった事態が理解できずどうしてこうなるの??状態。

 調べてみると、どうやら火にかけすぎたらしい。

 もうどうしようもない。

 明らかな失敗。

 彼女に美味しい生チョコあげてわーいって言われたかったのに、これもう絶対美味しくないじゃん、と絶望に打ちひしがれた。

 ショックから立ち直れずに彼女に失敗しちゃったごめんって送ったら、優しく慰めてくれた。美味しくないかもしれないけど食べてもらうことにする。楽しみって言ってくれたし。

 そんなわけで生チョコを作り、へこんで、立ち直って、それから彼女と一緒にネット通信でゲームをした。

 ゲームをしながらお話をしてたら、彼女の友人のももちゃんの話になった。

 ももちゃんには彼氏ができたのだが、その彼氏のプレゼントセンスがあまりにもないという話。

 ブランド品の高いものをあげれば間違いないと思っているような印象で、相手が欲しいものなのかとか、実際に使ってもらえるかというところに全く配慮がないように思えた。

 プレゼントのことだけではなくその彼氏はだめなところが多いようで、僕は勝手に、僕のほうが男としてだいぶマシだな!と優越感を得ていた。僕なら彼女のことを考えたプレゼントができるし、喜ばせることができる。それにもう少しスマートな立ち回りができるだろうとも思う。

 僕のほうが勝ってる!とうひゃうひゃしていたら、しばらくして、悲しくなってきた。彼は努力次第で望んでいるものを手に入れられる立場にいるのに、どうしてそれをしないんだろうと歯がゆい気持ちになった。彼がうまくやれば全てが順調に進むはずなのに、なんの障害もないのに、自分で勝手に障害を作ってしまっている。

 僕だってそんなに女性に対する経験値があるわけじゃないけど、彼はなさすぎる。もし彼と話すことができたら、全力でアドバイスしてあげたいなと思うくらいだ。

 きっと僕よりも経験値が高い人から見たら、僕もだめなところがいっぱいで、馬鹿にされるのかもしれないけどね。でも僕は彼女のために努力しているし出来る限り頑張っているって自負してる。ももちゃんの彼氏はそういう自負すらできないんじゃないかなあ。

 僕は自分に自信があるわけじゃないけど、彼女のことを誰よりも愛している自信はある。それは自分の中のことだから誰にとやかく言われることでもないしね。

 そういう強い気持ちを持ってもらいたいなあと、かなりの上から目線で思ったというお話でした。偉そうね。

 休日でゆっくりしつつ、お菓子を作って、彼女と一緒にゲームもできて充実した一日でした。

 おしまい。