かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

代弁

 最近ハマっているバンドの歌の一節に「君と出会えてなかったら、僕はまだもっと卑屈でもっとセンスのない服着てたろうな」というような歌詞があって、僕はそこにすごく共感した。

 なんか恋愛系の歌を聴いて歌詞に共感するなんて愚の骨頂と思っていた時期もあったんだけど、今となっては僕の気持ちを代弁してくれているような歌詞を求めてしまうようになった。あぁ僕の気持ちに近い!とか思う。

 彼女に出会ったことで自分が変わったなあって感じることってたくさんある。

 僕の場合、卑屈ではなかったけど、以前はもっとヘタレだったし、服装に関してはダサくなければなんでもいいやって思ってた。

 ヘタレなのは相変わらずだけど、それでもマシにはなっていると思う。

 最近彼女に怒られ慣れたねって言われた。彼女が、これやってないよ!とかあれやって!とか仕事中に僕に激を飛ばしてくれたり、何か失敗したときに指摘してくれたりするんだけど、以前はそれの一つ一つにへこんでて、しょんぼりしてた。へこみ過ぎて彼女を苛つかせたりもしてた。

 僕の中では慣れたと言うよりも、彼女からの指摘やら注意やら諸々を受け止めながらも、心へのダメージを軽減する術を身につけたという感じ。重く受け止め過ぎて、へこみまくってしまうとその後に影響が出てしまう。

 失敗したらごめんねって言えばいいし、間違えてたら直せばいいし、とにかく彼女が言ってくれたことに対して、必要以上に反省をしないことを心がけるようになった。

 こんなこと書くと、こいつ聞き流してるんじゃないかとか反省してないんじゃないかとか思われるかもしれないなーなんて思ったけど、ちゃんと聞いて、反省もしている。

 たとえば、やり忘れた仕事があって、彼女から「忘れないでちゃんとやってよ」って言われたとする。そこで以前の僕だったら、申し訳ないという気持ちとちゃんとやれなかったという反省をずるずるしてテンションを下げ、しょんぼりしてしまっていた。そうすると注意した彼女が、失敗した僕を立ち直らせなくちゃいけなくなる。失敗して迷惑をかけて、更にヘコんで慰めてもらうという迷惑もかけることになる。それではよくない。

 ここで僕が取るべき行動は、彼女の指摘を受け止め、反省し、迷惑を掛けてしまった彼女へ謝罪をすること、そして今後同じようなミスを犯さないように注意することだ。

 ヘコんでる場合じゃないってことなのだ。

 ミスの大きさというとよくないかもしれないけど、やってしまったことの取り返しの付かなさとか、彼女の怒り具合とかによっては今も、めちゃくちゃヘコんで、うまくリカバリーできず、しどろもどろになって昔の僕に逆戻りすることは多々ある。この部分は今後の課題だなあと思っている。

 彼女に注意されるとビビって萎縮してしまっていた時から、少し強くなって、パニックに陥らず、冷静に彼女の発言を受け止める力が少し養われたかなと思う。

 今も、彼女に本気で怒られると、言葉が出なくなって、馬鹿みたいにあうあうなってしまうのが良くないなと思う。一生懸命言葉を出そうとするのに出てこない。前は思考停止してしまって、言葉を出そうという気持ちすら失われてしまっていたけど、最近はなんとか、僕の考えを言葉に出して彼女に伝えなきゃという気持ちを持てるようになった。

 進歩が遅すぎるね。

 今後の課題は、怒られてパニックに陥った時に、冷静に自分の考えをまとめて伝えることだなと思っている。あともっと打たれ強くなることも必要。

 彼女を嫌な気持ちにさせない、迷惑をかけない、怒らせないっていうのが一番大事だね。

 彼女といると、自分の弱さと向き合うことがすごく多い。自分がすごくヘタレだなあって思う。自覚して、どうにかしたいって思って、努力していれば少しずつマシになっていくと信じて頑張るしかない。

 彼女と出会う前はヘタレだったけど今はもうそうじゃないって言えるくらいになりたい。