かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

プレゼントの歴史-貰った編-

 昨日プレゼントの歴史を振り返っていたら、彼女から今度もらったものでも書いてというお話を頂いたので、今日はさっそくもらったもので書くことにする。

 彼女からプレゼントしてもらったもの。

 昨日も触れたけど、バレンタインデーのチョコチップクッキーとかフォンダンショコラ。彼女の手作りのものっていうのはすごく嬉しい。最初のチョコチップクッキーの時は、そもそも貰えるとは思っていなかったからびっくりした記憶がある。その結果、翌年からは今年も貰えるかなあってわくわくしちゃうようになった。

 彼女はだいたい手作りのものをくれるときに、上手にできなかった、美味しくないかもしれないと言う。それは実際彼女が味見して得た正直な感想のようなのだが、僕が食べると美味しく感じる。彼女は自分が作ったものということで評価のハードルが上がっているだろう。対する僕は彼女が作ってくれたものというプラス要因と、彼女が作ってくれるものが好きなものということもあって、美味しくないって言ってたけどおいしいよ!!ってなる。

 美味しくないと感じている彼女が、おいしいよ!という感想をもらうのは複雑な心境だろう。

 まあでもとにかく、彼女の手作りのものは美味しいので、貰えるとすごく嬉しい。

 プレゼントを語る上で欠かせないのはやはり、誕生日プレゼントだろう。

 今までであったほとんどの人に、お前は何が欲しいのか分からないと言われてしまう僕。きっと、プレゼントをあげようと思ってくれる人にとって僕は、すごくプレゼントを選びにくい相手なんだと思う。

 一番最初に彼女から誕生日プレゼントをもらったのは、彼女と出会って一年と少し経過した僕の誕生日。その前の年にもプレゼントをもらったのだけれど、あれは彼女ともう一人からという形でもらったので、厳密に彼女からというとやはり一年後の誕生日だろう。

 その日は彼女はプレゼントなんてまるで用意していませんよ~というような素振りで、なんなら少し前からお金がないからプレゼントあげられないけどごめんねというような雰囲気を出していた気がする。

 加えて、確か誕生日の少し前に、これ誕生日プレゼントだよってお菓子か何かをくれたんだよね。この辺の詳細を覚えてない。申し訳ない。で、僕は誕生日プレゼントとしてもらえたのが嬉しかったので、それで満足していた。

 誕生日当日は、彼女と遊べることになって、それだけで嬉しくて幸せだった。

 そしたら彼女がプレゼントを取り出して渡してくれた。

 この時のことは鮮明に覚えている。黒い袋に包まれた何かで、固くはなくて、一体これはなんだろうって思って、開けたら白いシャツ。僕が少し前から白のシャツ欲しいなあ買いたいなあって思っていたから、なんでほしいもの分かったの!!って思った。嬉しすぎてうるうるして、泣きそうなのを我慢して、嬉しくって嬉しくって大切にしまったら、彼女が後で、すぐにしまっちゃうから嬉しくないのかと思ったって言ってたっけな。

 僕の誕生日の少し前に、ご友人に付き合ってもらって一日僕の誕生日プレゼントを探しまわってくれたんだそうな。もう少し冒険したデザインの服をあげようかと思ったけど、着てくれないと困るから、無難だけどちょっと遊び心のある白いシャツにしてくれたって言ってた。僕のことをすごく考えてくれたプレゼントだなって思って嬉しくなった。

 結局、プレゼントが嬉しすぎた僕は号泣。本当に大好きな人から、自分のことを考えて選んでくれた素敵なものを貰えるとこんなに嬉しいんだなと感じた誕生日だった。

 今でもそのシャツは愛用している。すごく合わせやすいし着やすい。

 翌年の誕生日、その日も彼女は僕と一緒にいてくれた。

 この年も彼女は僕に誕生日プレゼントに対する期待を持たないように配慮していた。確か、事前に高いものはあげられないからって申し訳無さそうに言ってくれていたんだったかな。プレゼントがなんであっても、彼女が僕のことを考えて選んでくれたものならば嬉しい。高い安いは関係ない。

 だから僕は一体彼女が何をくれるのかなあとワクワクしながらも、彼女がそういうのだからとなるべく期待しないように務めた。

 そして当日、用意してくれた誕生日プレゼントは本。彼女が好きな作者の本で、この頃僕たちの間ですごく流行っていた。寝る前の習慣である朗読にもこの作者の本が使われていた。プレゼントしてもらったのは、その作者の著書の中でも彼女が一番気に入っている本で、僕も気に入っていたもの。

 しかも、ただプレゼントしてくれただけではなく、ラッピングは彼女が自分で色とか飾りとかにも気を配って、丁寧にやってくれたもの。感動した。リボンをほどいて出したら、そのリボンは飾りで、ほどかなくても取り出せるようになっていることを知って衝撃を受けた。

 この本は自分で買おうかと悩んでいたくらいで、プレゼントしてもらえたのが嬉しくてその後すぐに読んだ。寝る時の彼女への朗読を兼ねて。

 今でも枕元に置いて、いつでも読めるようにしてある。ラッピングもそのままの形でとってある。

 そして今年もまた僕の誕生日を一緒に過ごしてくれた。

 今回は事前に用意しておいてくれるパターンではなく、一緒に買いに行って選んで、プレゼントしてくれるというもの。事前にそのことは教えてもらっていたけど、具体的に何を買いに行くかは僕の意向もあって、秘密。当日まで僕は、なんだろうなんだろうってわくわくしていた。

 当日発表されたプレゼントの内容は、眼鏡。

 確かにこれは実際に一緒に行って、どれが似合うか選んだ後じゃないと買えないもの。事前に用意しておくパターンでは難しいプレゼントだった。

 僕はずっと眼鏡が欲しかったので、これはすごく嬉しいプレゼントだった。しかも彼女と一緒に選べるのも嬉しい。

 もらったその日から毎日、なにかしらのタイミングで掛けてる。すごく気に入った。掛けていると自分が少しイケメンになった気になるので調子に乗れる。

 こういう大きなイベントの時のプレゼントだけじゃなくって、彼女がどこかに出掛けた時におみやげで買ってきてくれたものとか、買い物に行った先で見つけた素敵なものとか、プレゼントを結構いろいろもらっている。

 忍者村に行ったおみやげに小判をもらったのはすごく嬉しかったなあ。一緒に行った人にはそれでいいの?って言われたらしいけど、それでいいんですよ。彼女はすごく僕の好みを分かってくれてるなあって思った。

 ノートとかてぬぐいとか、ぬいぐるみとかペンとかお菓子とか、書きだそうとすると本当にたくさんあるし、細かいものだとちゃんと思い出せないものもたくさんあると思う。そのどれもが素敵なプレゼントで、僕の好みをちゃんと考えてくれているなって思うもので、毎回嬉しい。

 好きな人から何かを貰えるってすごくいいね。一つ一つが宝物になる。