かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

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 仕事終わりに彼女と会うことができたのだが、その少し前に彼女からガソリンがない!!!というビックリマークが三つもついた、かなりの焦りを感じさせる連絡が来ていた。もしかしたら結構切羽詰まってるのかもしれないと思いながら彼女のところへ行くと、エンプティマークはまだ付いていないものの、結構ギリギリ感ある位置に針があって、彼女が焦るのも頷けた。

 彼女は未知の危機に関して楽天的になれないから、きっとこの状態から後どれくらい走れるか分からず、すごく不安だったろうと思う。

 どうやらガソリンの残量を全く気にしていなかったようで、気づいた時に血の気が引いたって言ってた。彼女でなくても、後どれだけ走れるか分からない車に乗るのは不安だよね。

 そこでさっそくガソリンを入れることにした。ただしいつも彼女が入れに行っているところはもう閉まってしまっているので、僕がよく行くセルフのガソリンスタンドに行くことにした。

 しかしそこは彼女が行ったことがない場所で不安だというので、僕も彼女の車に乗り込んで向かうことにした。

 しばらく走っているとエンプティマークが付いたけど距離的には余裕だったので不安もなく走れた。彼女も安心してくれたようで、ほっとしたような表情を浮かべていた。なんだかこの時すごく頼られている感じがして嬉しかった。

 ガソリンスタンドに到着し、彼女が自分でやるというので、あとは入れるだけの状態にして彼女に給油を委ねた。この時彼女がかっこいいとほめてくれたのだが、それに対する僕のありがとうという返事がどうにもかっこよくなくて台無しだった。

 無事給油が完了し、帰ってきた後コンビニへ寄った。お礼に飲み物をおごってくれるというのでありがたくいただいた。

 しばらく彼女と一緒にいたのち、帰宅。 実はその後僕も給油に向かった。もちろん同じガソリンスタンドに。

 僕は仕事に行く時とそれ以外とで持っていくお財布を変えていて(無駄遣い対策)今日はガソリン入れに行くために普段持って行かないお財布を持って来ていた。それがないと所持金が足りない&ガソリンが安くならない。だから、もし別の日に彼女の車のガソリンがない!ってなってもすぐに入れに行くことはできなかった。すごくタイミングが良かった。彼女もそれを分かっていたので、今日でよかったって言ってた。ほんとにね!

 いつもよりも、彼女の役に立てた気がする。

 特別僕がすごかったわけではないのだが。なんにせよ満足感と達成感があって良い気分だった。

 おわり。