夢のお話
彼女の夢に、某男性アイドルグループのメンバーがよく出てくるらしい。
ただ、彼女はそのグループが特別好きというわけでもなく、日常的に話題に出ることもほどんどない。
メンバーの中ならこの人が好きっていうのはあるみたいで、その人が特に夢のなかでもメインの働きをするようだ。
夢に出てくる原因として、彼らが出演する番組を寝る前に観ていたというのが考えられる。もしかしたら、彼女自身が気づいているよりも彼らに好感を持っているのかもしれない。
よくあるよね、寝る前に考えていたことの続きが夢で展開されるとか、読んでた本の内容に影響されるとか。
彼女の夢は設定が練られていて、その場で展開されない裏設定のようなものも彼女の中には存在していて、それを把握しながら目の前で起こる夢を見ているというような感じらしい。
たとえば、今出てきた女の人は、ここにいる男の人と付き合っていたけど既に別れている、というような設定が存在しているのだ。
夢のなかによく登場するという話を聞いて、もっと僕が登場してくれてもいいはず!彼女の夢に出演できるなんていいなあ、と勝手にアイドルを羨ましがっていた僕。
しかし彼女と話をしていて、アイドルはイケメンで、お金持ちで、歌って踊れる。あと頭がいい。という事実に直面。
対する僕は、イケメンではないし、お金は全然持ってないし、歌は上手くないし、踊りなんてやったことすらない。頭も悪い。
完敗である。
彼女が求める男性像として、アイドルさんは完璧。歌と踊りができるっていうのがかなりポイント高い気がする。
比べる事自体が馬鹿らしいことは分かっているんだけど、冷静に比較してみると天と地くらいの差があるなあと衝撃を受けた。
逆に考えれば、それ以外の部分で彼女は僕のことをまあそれなりになんとか好きでいてくれているということで、その部分を失わないように磨いていかなくっちゃなと思ったのでした。
仮に今の僕が、イケメンになってお金持ちになって歌って踊れれて、頭も良くなれば最強ということになる。
くだらないことをいいました。
今日はちょっとした夢のお話でした。
おわり。