かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

昨日から今日に掛けての出来事

 昨日僕は彼女に失望されるようなことをしてしまった。

 同じ過ちを繰り返して、何度も彼女を裏切る結果になってしまったから、それも当然のことだと思った。

 仕事を終えて帰るとき、いつもなら寄り道して帰るのに、そのまま彼女は帰宅してしまい、その後もほとんど連絡が取れないまま、朝を迎えた。彼女からなにか連絡が来るかもしれないと思ってしばらく起きていたんだけど、もう寝ているだろうという時間になってしまったので諦めて寝た。しばらく眠れなかったし、何度も目が覚めた。

 その度に彼女と一緒にいる夢を見た。彼女と仲良くなにかを話したり、どこかに行っていたりする楽しい夢だった。

 目が覚めて、彼女から連絡は来ていたけれど、大きな壁というか溝を感じてどうかなりそうだった。

 このままでは彼女が僕から離れていってしまう気がして焦った。

 今思えばこの時点で、彼女は僕から離れかかっていて、焦っても手遅れに近かった。

 彼女を失ってしまいそうなことが怖くて怖くて、頭が回らない。僕が言ったことが最後のきっかけになって、ギリギリのところで保っている均衡が崩れてしまうかもしれないという恐怖があった。

 とにかく自分の悪かった部分を見つめなおし、反省し、それを彼女に伝えるしかないと思った。そして彼女と一緒にいたいと伝えるしかない。

 会話していく中で、僕の不安は杞憂ではなくて、彼女は本気で僕と距離をおくつもりだってわかった。

 僕が言ったことが、彼女には全く響かず、何を言っても無駄な気がした。絶望した。

 唯一の救いは、僕が何か言えば彼女がそれに対して何か返してくれるってことで、完全に無視されていない以上、諦めてはいけないって思った。

 返ってくる言葉は冷たくて、突き放されるもので、それはもちろん僕がしたことを考えれば当然のことなので、甘んじて受けるんだけど、心が折れそうだった。それでも彼女は失いたくない。だから頑張ろうと思って、必死に僕の気持ちを伝え続けた。

 何度も後悔して、自分を責めたり、絶望したり、とにかくマイナスな感情が全部襲ってきた。たくさん反省もした。

 でもそれって結局自己満足なんだよね。僕がいくら反省したって、彼女にしたことは消えないし、僕が反省したからって彼女が許してくれるわけでもない。

 彼女は仕事に行き、僕は休みだったので家でぼーっとしていた。何も手につかなかった。文字を目で追っても頭に入らず、映像を見ても何も感じなかった。

 彼女はもう無理だって言った。でも僕は諦めたくなかった。諦めてしまったらそこで終わりで、この先彼女といられる可能性はゼロになってしまう。諦めなかったら可能性はある。もしどうあがいてもダメだったとしても、簡単に諦めてしまったときよりも後悔はしないはずだ。

 どのみち僕に対する評価は最低レベルにまで落ちているんだから、今僕が思ったことを全部言ったりやったりして失敗しても変わらないはずだという思いもあった。

 なによりも、僕はとにかく彼女が大好きで、彼女が離れていくのがつらくて、嫌で嫌で仕方ないから、黙って彼女の言葉を受け入れるわけにはいかなかった。

 彼女との楽しい時間が失われてしまうこと、彼女の支えになれないこと、彼女のために何もできなくなること、彼女の心が閉ざされてしまうこと、全部嫌だった。

 彼女のためにまだ自分にはできることがあるって思ったし、もっと彼女の役に立ちたいって思った。

 仕事の合間にも少し彼女とやり取りをして、少しだけ彼女の反応が柔らかくなった気がした。

 そうしていると彼女から電話が掛かって来て、職場に以前来た怪しい男がまた来ているから、今すぐ職場に来て欲しいという要件だった。

 彼女に会いにいくつもりだったので、良い機会だと思い、すぐに家を出て職場へ向かった。頼ってもらえてるのかなって思って嬉しかった。

 着いた時には、既にその男はいなくなっていた。前回この男が来たという知らせを受けて向かった時も、いなくなった後だった。毎回間に合わなくて悔しい。

 いつも通り素敵な彼女が目の前にいて、嬉しくなったんだけど、まだ何も僕と彼女の間にある問題は解決していないということを思い出すと悲しくなった。

 うまく言葉が出せないし、謝っても小さい声になっちゃうし、本当に僕はだめなやつだと思った。それでも彼女は僕を突き放すことなく話をしてくれた。

 その後職場の人に見つかって、しばらく彼女も交えて雑談をした。楽しかった。彼女が隣にいて話ができるのが嬉しかった。

 結局仕事終わりまでいることになって、彼女と帰りにコンビニへ寄り道をした。

 きっと彼女は僕を100%許してくれたわけではなくて、信頼も完全に取り戻せたわけじゃないと思う。それでも彼女はいつも通りで、それだけでも十分すぎるくらい嬉しくて、コンビニでお菓子を買って詫びた。

 そして今帰ってきてこのブログを書いている。

 彼女は僕が反省して努力したといっても、また同じ過ちを犯していると言った。確かにその通りだった。このままではこれから先もまた同じことをしてしまう。

 自分のダメな部分を常に冷静に監視できる自分がいなければいけないと思う。彼女が僕に言っていることは難しいことじゃないはずなのだ。僕にはいまそれができていない。

 今まで僕が努力したのは事実ではあるんだけど、結果を伴っていなかった。彼女からすれば努力しているようには見えない。

 冷静さを持つことと、自分の考えを彼女に上手に伝えることを中心に意識していこうと思う。とにかく今までの僕の失敗は冷静さを欠くことが大きな原因となっているように思える。

 彼女を失いたくない。

 彼女を裏切らないためにも、僕は自分のダメな部分を変えたい。

 今回、彼女を失望させるきっかけとなった事柄は、僕が努力していなかった部分に関わってくることで、僕が努力してきたと主張していたのは別の部分に関することだった。僕の努力は今回のきっかけの部分とは関係がなく、彼女を失望させてしまったのは、僕が反省したと言いつつ努力を怠り、意識すらできないようになってしまっていたことが原因だった。大馬鹿でした。

 努力はできていなかった。そして同じ失敗をしてしまった。

 このことをしっかり受け止めて、彼女の失望の埋め合わせをしたい。