かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

行き届いた配慮

 今日、新人さんに仕事を教えることになった。

 最近新しい仕事について教えているようなんだけど、僕はなかなかタイミングが合わず、教える機会がなかった。その間新人さんの面倒をみてくれていたのが彼女。

 仕事を教えるにあたって、マニュアルが必要になるんだけど、時間の経過で情報が古くなってしまっていた。そこで彼女はマニュアルの内容をリニューアルしてくれた。

 最低限の情報しか記載されていなかった以前のマニュアルに比べ、痒い所に手が届く情報が盛り込まれた素敵なマニュアルが完成していた。

 すでに書かれた内容が頭の中に入ってしまっている僕たちにとってその情報のありがたみというのは感じにくいものではあるが、新人さんにとっては心の拠り所になりえる素晴らしいものだ。

 今日、新人さんに仕事を教えている中で、マニュアルの重要性と、それを作った彼女の気配りが非常に感じられて、彼女の仕事ぶりに感心した。

 仕事を覚える段階で目を通すものということで、効率よりも分かりやすさやミスをしにくくすることに重点を置き、作業手順を作成。加えて作業中に疑問に思うであろうことを先回りで予測して、補足説明を加えておく。

 仕事として確実に伝えなくてはいけないことを網羅しつつも、知識の浅い新人が読んでも分かるように、読み手のことを考えた内容となっており、非常に分かりやすい。

 もちろん口頭での説明が必要な部分とか、実際にやってみないと分からない部分という、マニュアルだけではカバーしきれない部分が出てくる。だから完成度の高いマニュアルを渡して放っておけばいいというわけではないのだが、追加の説明をするときや質問を受けたときに、完成度の高いマニュアルがあればそれに沿って説明をすることで理解の助けにすることができる。

 新人さんのマニュアルには、おそらく彼女から受けたであろう説明が手書きでメモされていて、好感が持てた。彼女の作ったマニュアルと彼女の説明が有効に活用されている感じが伝わってきた。

 彼女が教えた後ということで、僕はだいぶ安心していた。基本的なことは伝えてくれてあるし、マニュアルもあるってことで、僕がしたことと言えばミスの確認と細かいところの質問に答えたくらいのもの。

 彼女からはどのような指導をしたかという引継ぎもきちんとしていたので、非常に楽だった。

 情報の伝達というものを重要視して、きちんと伝えてくれるのはとても助かる。

 彼女の仕事の素晴らしさを新人さんを通して間接的に感じた日だった。