かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

過敏なひと

 さて今日は昨日彼女が見つけた本について書いていこうと思う。

 HSPというものについて書かれた本。

 HSPとはなんぞや、というのは昨日書いたので割愛。

 この本、見た目は自己啓発本みたいな感じで、なんとなく惹かれない雰囲気のもの。僕も彼女も自己啓発とかビジネス書みたいなのが好きじゃないので、普段だったら表紙を見ても興味すら持たないものだったと思う。

 ただ、そこに敏感すぎるという単語があったために、彼女の目に留まった。

 僕が内容を確かめ、彼女にもあっているのではないかと判断したので購入。

 当てはまっている部分と全く当てはまらない部分があったけど、彼女にとって役立つ内容なのではないかって思えた。

 その後彼女が真剣に本を読んでいたのだけれど、やはり当てはまる部分と全く違うと感じる部分とがあったようだ。対処法として、こんな風に過ごせばいいというヒントが書いてあるんだけど、彼女は自己流で本に書かれているようなことを実践して頑張っていたらしい。

 自分にこのような弱点があるということをなんとなく認識して、それを自分なりに克服しようと努力した結果みたいだけど、すごいよね。自分で考えて自分でどうにかしようって頑張れるのは。

 ということで僕はこのHSPについて少し調べてみた。

 そしたら18の特徴が消化されているページを見つけたので引用がてら彼女のことを検証してみたいと思う。

1.心の深いところで感じ取りやすい。

 他人の問題を自分のことのように受け止めることができたり、物事について深く考えられるということらしい。まさに彼女はそういう部分がある。一つのことを掘り下げて本質をみようとする。

2.細かいことによく気がつく。

 これは気配り上手ってこと。彼女は気配り上手だ。みんなが作業をしやすいように、細かい部分にも配慮したメモを作ってくれたり、みんなが見落としてしまいがちな部分をチェックしてくれたり。飲みの席で周囲の人が嫌な思いをしないように、気を配って立ち回ったり。

3.チクチクする服がきらい。

 この間服を一緒に見てたとき、この服チクチクする!って気にしてた。ちなみに僕もこのチクチクする服ものすごく苦手。

4.決断するまでに時間がかかる。

 これはそうでもないなあっていう部分と、そうだなあっていう部分がある。普段の彼女は別に優柔不断ってわけでもない。むしろ決断力があると思う。ただ、二つの良さそうなもののうちどちらを選ぶかという選択を迫られたときには決断に時間がかかる。このサイトによるとあらゆる可能性や細かい条件を考慮したうえで決めたいから時間がかかるということらしい。彼女は後悔するのが嫌だからたくさん悩むので、完全に当てはまっているとは言えないかも。

5.結果、間違ってしまったらショックは大きい。

 これは上とつながってるのかな。いろいろ考えた結果はずれを引いたらショックが大きい。これはその通り。いろいろ考えたうえで間違ったんだから仕方ないとは思えないんだと思う。このショックを回避するために時間をかけているということならば4の項目も当てはまってるといえる。

6.飛び上がるほど驚く。

 これは当てはまらない。ちょっとびっくりさせたときに、オーバーリアクションなほど驚くってことらしいけど、彼女はそういうのないなあ。あ、でも怖がり。

7.団体競技より個人競技が好き。

 これは分からん。どうなんだろう。そもそも運動しないもんなあ。

8.一度にたくさんのことを抱えるとパニックになる。

 どうかな。そんなにあわあわしているの見たことないや。たくさんの仕事を任されても一つ一つ冷静にこなしているように見える。焦って余裕がなくなるのは僕のほうだと思う。

9.批判を真に受けてしまう。

 誰だって批判されたら真に受けると思うけどなあ。HSPの場合は、その言葉の背景とか言葉の一つ一つを深く受け止めてしまうからダメージが大きいよう。まいっかって流せないということらしい。うん、確かにそうかも。

10.耳や鼻がめちゃくちゃいい。

 これはもう絶対そう!耳は分からないけど、鼻はめちゃくちゃいい。耳に関してはある一定の音が気になって仕方がないとかいうのがあるみたい。あと音楽で極端に低音がずんずんするのも苦手らしい。

11.チームワークが得意。

 バランスをとるのが上手いから、チームを円滑に回すための気配りができる。現状、周囲が彼女の足をひっぱりまくっているので、チームワークが発揮されているとは言えないのが問題。

12.怖い映画が苦手。

 これはそうだね。観ないらしい。僕がホラー映画好きって言ったら頭を心配された。

13.仕事がとっても丁寧。

 読む人のことを考えたメモ、めくりやすさにまで配慮された資料、と例で書かれていたけど、まさにその通り。その仕事はしばしば感動を生む!って書かれてた。僕は感動してるけど、周囲はなかなか気づかないことが多い。周りに恵まれなさすぎ。

14.競争や監視は苦手。

 周りの様子が気になって自分の仕事に集中しにくくなるとのことだけど、彼女はどうかなあ。放っておかれたほうが高いパフォーマンスを出せるとか。確かに、監視されないと怠けるタイプではないし、監視されていると自由に動けなくなっちゃうかも。

15.すぐ泣いてしまう。

 どこでも泣いていいと思っているのではなく、ここまで感極まったら泣いてしまうというラインが低く設定されているんだそうな。泣きやすいってのはちょと当てはまるかもね。

16.極上なマナーの持ち主。

 これはその通り。日常において、周囲の人々に不快な思いをさせないようにと配慮した生活をしている。僕が常々一般常識があるみたいに言っているのはこれのこと。

17.忘れ物をしないように人一倍努力している。

 ほかの人よりも気になるポイントが多いから、いろんなことに気を取られているうちにほかのことを忘れてしまうということらしい。確かにそうかも。そして忘れるということに関して結構気を使っていると思う。

18.時々無性に一人になりたい。

 これも当てはまってるね。一人になりたい、誰にも会いたくないっていうのをたまに聞く。

 

 長かった。かなり当てはまってると思う。これだけ当てはまってれば彼女がPSHであるという可能性は高いと考えていいんじゃないかな。

 このようにある程度明確化された特徴によって、僕も彼女もPSHというものを把握して、うまく付き合っていけるかもしれないと思う。

 彼女が決して周囲に比べて劣っているわけではなく、精神的に弱いわけでもなく、ただこのような特徴を持っているというだけと分かっただけでも、彼女にとって良かったのではないかと思うのだった。

 おわり。