かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

良い一日

 今日は彼女と遊んだ。

 彼女から「森林浴」というキーワードを与えられた僕は、昨日のうちに近所で森林浴のできそうな素敵なスポットはないものかと調べてみた。

 同時に彼女から調べて欲しいものの依頼もあったので同時進行で調べた結果、なかなかいい場所が見つかった。しかしもう一つの調べ物で忙しかったこともあって、調べた場所を彼女に打診することはなく、今日を迎えた。

 眠くて眠くてなかなか起きられず、それは彼女も同じだったようで、いつもより一時間くらい遅く起きだした。

 支度を済ませ、彼女を迎えに行き、まずコンビニでお昼代わりの食べ物を買った。そこは新しくできたコンビニだったんだけど、接客してくれたおばさんの態度がとても接客業に従事しているとは思えないもので、そのあまりの酷さに彼女と共に言葉を失った。

 商品を受け取って車に戻り、しばしおばさんの酷さについて語りながら食事をした。

 お腹を満たしたら次は体を動かすに限る。普段はそんなことしないけどね。

 僕の提案で昨日調べた森林浴ができそうな公園へ行ってみることに。どんな場所なのかよく分かっていなかったけど、自分の調べた結果を信じることにした。

 普段行くところよりも更に少し遠いところで、移動に時間が掛かったが無事到着。

 雰囲気が良いところで、かなり広い場所だった。マップがあるくらいの。駐車場に車を停め、周辺の地図を確認。特に目的地があるわけでもないのでとりあえずこっちの方へ行こう!と歩き出した。

 彼女は僕のアバウトな決定に文句も言わずついてきてくれる。

 わくわくしながら歩いていると、かなり木がたくさん生えてる道を発見したのでそちらへ行ってみることにした。目的は森林浴だからね!木がいっぱいあるところじゃないと!と僕は思っていた。

 山道みたいな所をあるくのが結構楽しい。彼女も楽しそうで嬉しかった。小川がある少し開けたところに出ると、まるでゲームの中にある場所のようだって彼女が言っていて、確かにそれっぽい雰囲気があって、綺麗なところで、ワクワク感があって、良いところだなと思った。

 途中ぬかるんだ場所を歩いたら靴が汚れて、でもそれがなんだか子供の頃を思い出させてくれて、妙にうきうきした気分になった。すごく楽しかった。

 ただ僕達の体はすぐに悲鳴をあげだして、息は切れるし足はしんどいしで、しばらく歩いてすぐに車へ戻ってきた。高低差がある分普通に歩くよりかなり疲れた。

 すごく楽しかったし、この公園にはまた来たい。もちろん彼女と。歩いて分かったけどかなりの広さだからあと二、三回は楽しめそう。

 すこし休憩して、ショッピングモールへ向かうことにした。

 彼女が見たいものがいくつかあるということだったので、いいものがあればなーとお店をぐるぐるめぐった。雑貨屋さんとか、服屋さんを巡ってみたものの、これいい!というものには出会えなかった。彼女が探していたものも見つからなかった。でも今日はそんなに悲壮感が漂わなかった!なんでだろう!なにもなくても彼女と色んなお店を回るのが楽しかった。

 この時期になると冬物の服とかアクセサリーとかいっぱい出てきて、楽しい。僕も彼女も冬物が大好きなのだ。今日彼女と見ていて、一番いいなあって思ったのはニット帽。彼女は帽子全般がすごく似合うんだけど、ニット帽がもっとも似合うんじゃないかと思う。可愛い。すっごく似合って可愛い。あまりの可愛さに、どうしよう困ったって思った。この可愛いっていう気持ちをどうしたらいいのか分からなかった。

 冬物いい。彼女に着てもらったり、被ってもらったり、いろいろ楽しめる。

 あ、そうそうだるまさんの誕生日が少し前だったらしくって、プレゼントをあげようってことになった。ショッピングモール内のお店でいろいろ探してみたんだけどピンとくるものがなくて、仕事でもつかえるペンなんてどうかしらという彼女の素敵な提案で、この後文房具屋さんへ行くことにした。

 公園を歩いたのと、ショッピングモールを歩いたのとで疲れたので、一旦車で休憩しようと、お菓子と飲み物を購入して車へ戻った。ちょっとお高い気になったお菓子を彼女が買ってくれたので、さっそく食べてみたらめちゃくちゃ美味しかった。でも高いから気軽に買えない。彼女に買ってもらえてよかった!

 休憩しながら彼女の足をマッサージ。やっぱりかなり疲れが溜まっているご様子。ちょっとやそっとではこのコリは解消されないだろうなって感じ。あんまりゆっくりしていると控えている予定がこなせなくなってしまう!ということでマッサージを中断して文房具屋さんへ向かった。

 途中彼女はうとうとしてて、疲れてるんだなあって思った。不思議なんだけど、隣で彼女が寝ているって思うとすごく心が安らぐ。優しい気持ちになる。

 そうして文房具屋さんへたどり着き、ゆっくりお店の中を見て回り、僕がこれなんてどう?って言ったボールペンを彼女が見て即決。可愛いくまさんの包装紙でラッピングしてもらった。なかなか良いボールペンを買えたと思う。だるまさんが喜んでくれると良いねと彼女と話した。

 そろそろ夕飯の時間。事前に調べていた和食屋さんに向かう。そこは僕が前から行きたいと思っていたところで、すごく近くにあるので行きたいとリクエストしたところ、彼女も賛成してくれた。

 最近和食がとっても食べたい。ブーム。彼女も和食好きだから嬉しい。

 僕が行きたい行きたいと言ったので、美味しくなかったらどうしようって心配だったんだけど、美味しかった!彼女も美味しく食べてた!

 ここにもまた来たい。良いお店を見つけられた。

 食事を済ませた僕たちは、化粧品を見たいということでドラッグストアに。

 一つ目に行ったところは品揃えがよくなくて、すぐに退散。

 二つ目に行ったところはなんと既に営業時間終了。

 三度目の正直ってことで行ったところは正解。彼女が見たかったものとか欲しかったものが置いてあった。

 徐々に髪を黒くしたいってことでカラートリートメントを探していたんだけど、ここには何種類か置いてくれてあって助かった。しかし選択肢が多いと悩む。どれがいいかもよく分からない。しかし、僕には昨日調べて得た知識がある。それを活用して彼女に選択のヒントを提示していった。でもやっぱり悩む。考え過ぎるとうわー!もういやだー!ってなっちゃうので、一旦口紅を見にいった。彼女は口紅好き。たくさん持ってるらしい。僕は彼女の唇の形が好きで、口紅は彼女の唇をより素敵にしてくれるので好きだ。少しの色の違いで印象がガラッと変わったりするので面白さもある。彼女がたくさん持っているのもだからかなって思う。

 買ってくれる?って冗談で彼女が言ってたんだけど、せっかく彼女が欲しいものがあるんだからその冗談にのって買ってあげようって思った。口紅は僕がプレゼントしてあげることに。

 口紅を手に、再びヘアトリートメントのところへ戻り、しばし悩んだ後、意を決してひとつを手にした。正直効果の程がわからないものを買うというのは彼女にとってかなりの冒険だったんだと思う。すごく不安そうだった。僕はもしもこの買った商品に求めているような効果がなかった場合、彼女を全力を持って励ますことを約束した。

 買い物を完了して車に戻り、時間も結構いい感じだったのでそのまま彼女の家の近くのコンビニへ立ち寄った。

 ドラッグストアから直に帰るという選択もできたんだけど、彼女と少しでも長く一緒にいたいし、マッサージをする時間をとって少しでも癒やしてあげられたらと思って、寄り道した。

 しばしマッサージ。肩がカチコチで、足の裏はゴリゴリで、全身がバキバキなのは指先からものすごく伝わってきた。このコリをほぐすのは長時間入念にマッサージをするか、何日かに渡ってマッサージを続けるかしないと難しそう。できることなら毎日してあげたいなあって思う。たとえ僕自身がすごく疲れていたとしても、彼女にマッサージは欠かさずしてあげたい。

 出来る限りマッサージをしてあげようと頑張っていたら、いつもより遅い時間になってしまったので、彼女を家に送り届けて解散。

 今日はいろんなところに行けて、充実した日だった。公園でたくさん歩いたり、ショッピングモールを歩きまわったりしたわりにはあんまり疲れてない。楽しかったからかな。上手に遊べたのかな。

 良い一日でした。