かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

広がる輪

 彼女がきっかけとなって広がる交友の輪というのがあるなって思った。

 彼女は交友関係における垣根がないというか「職場の知り合い」「サークルでの知り合い」「地元の知り合い」みたいな個別のくくりだけで交友関係を考えない。

 だから例えば、職場の知り合いである僕が、彼女のサークルの知り合いと一緒にご飯を食べるなんてことが起こる。

 彼女を介して、全く交流がなかった人、そして彼女がいなければ知り合うことはなかったであろう人と知り合うことができるのだ。

 これってすごいことだなと思う。

 僕はこうして、彼女の知り合い、ご友人のみなさんとかなり知り合いになれた。

 彼女のサークルの方々はほとんど顔を知っているし、面識がある人も多い。

 行動範囲のかなり狭い僕にこれだけの知り合いができることは快挙と言ってもいい。

 彼女が、自分の知り合いと知り合いが仲良くなってくれると嬉しいって思ってくれているみたいで、僕が彼女の友達と仲良くなると喜んでくれる。彼女と仲の良い人たちっていうのは、良い人たちが多くて、コミュ力に乏しい僕でも仲良くしてもらえる。

 彼女のおかげで知り合いが増えていって、僕の世界が少し広がって、すごくありがたいなって思っている。

 今の話とは少し違うんだけど、職場に来ている業者のおっちゃんが彼女と良く話をしていて、多分おっちゃん彼女のこと気に入っているっていう話を前にブログに書いたと思う。今もそのおっちゃんは職場に定期的にくるんだけど、最近僕にも話しかけてくれるようになった。

 多分おっちゃん一人でいろんなところ回って仕事している人だから、寂しいんだと思う。話し相手が欲しいんだと思う。

 で、僕がおっちゃんと話せるようになったのは彼女の存在があったからなのだ。

 まず、彼女がおっちゃんと仲良くなったことで、おっちゃんの心が開く。彼女以外にも話していた人はいるみたいなんだけど、おっちゃん的には彼女と話すことでこの職場を気に入ってくれたんじゃないかなと勝手に予想している。

 彼女のおかげでおっちゃんのガードが緩んでいる状態。

 そして、彼女がおっちゃんとこんな話をしたよーなんて教えてくれる。そうすると、僕は話を聞いているだけなのに、一方的におっちゃんのことを知っている状態になる。

 そうしているうちに僕もおっちゃんと仲良くなってみたいなと思うようになった。

 軽い挨拶から始めてみると、徐々におっちゃんも僕に心を開いてくれて挨拶してくれるようになった。

 最初はこっち見てもくれないし、笑ってくれないしでくじけそうになった。

 しかし時間が経ち、今やそのおっちゃんが楽しそうに話しかけてくれるようになったのだ!

 この交流も、彼女がきっかけをくれたからこそ生まれたといえる。

 彼女がいなかったら、僕はそもそもこのおっちゃんに話しかけようとしなかっただろう。

 彼女を中心とした輪の中に僕が足を踏み入れただけで、僕の輪も広がっていった。

 僕が気付いている以上に彼女から多くのものを得ているんだろうなって思った。