かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

楽しみな明日

 明日は彼女の努力の集大成を見に行く日。

 明日のために彼女は何ヶ月も、いろんなことに悩まされながら、つらい思いもたくさんして、嫌なこともたくさんあって、それでも頑張って積み重ねてきた。

 たくさんの人に来てもらえると嬉しいってことで、彼女は事前に色んな人に連絡していた。

 サークルの発表ということで、採算を合わせなくてはいけないから、彼女は来て欲しい人から、来てくれなくてもいいけどサークルのためには来てもらいたいというような人まで、彼女の出来る限り頑張って連絡していた。

 同サークル内には、家族くらいにしか宣伝しない人もいるらしく、彼女の頑張りと比較するとあまりにも酷いなと思う。

 職場の人はもちろん、以前一緒に働いていた人とか、彼女の学生時代の交友関係とか、色んな人が明日は来てくれるようだ。

 彼女は、自分には人望がないって言ったり、みんなに嫌われているって心配したりするんだけど、そうやって彼女が連絡して、来てくれる人たちがたくさんいるのを考えると、やっぱり彼女を好きな人はたくさんいるんじゃないかなと思うのだ。

 本当に人に好かれない人というのは、交流する頻度が少なくなればどんどんフェードアウトしていって、たまにの誘いなんてなにか理由をつけて断られてしまうはず。

 彼女の周りに、呼びかけに応えてくれる人たちがたくさんいて、遠いところからわざわざ来てくれるような人もいて、これを人望と言わずになんと言うのだと思った。

 職場関連で来てくれる人もわりといて、僕が知っている人たちばかりなので、明日会えるのが楽しみだ。みんな彼女の力によって招かれた人たちで、すごく多いってわけじゃないけど、これだけの人を集められるのはすごいことだと思う。特に僕の視点から見たらね。僕じゃこんな風にはいかないから。

 みんな、サークルの発表会を見ることに価値を見出してくれた人たちで、僕はなぜかサークル側の立場に立ってしまって、嬉しく感じている。

 明日が楽しみすぎて、こんなに楽しみにしすぎると何か嫌なことが起こるんじゃないかという要らぬ心配をしている。

 いつもと少し違う、彼女の姿を見るのが楽しみ。