かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

どんぐりくんとの近況

 彼女とどんぐりくんの近況。

 彼女のことが大好きで、彼女の前だと恥ずかしがってうまく話せない男の子、どんぐりくん。彼女の大ファンだ。

 名前の由来は、ある日彼女にどんぐりをプレゼントしてくれたことから。

 彼女はそのもらったどんぐりを利用してネックレスとストラップを作り、どんぐりくんにあげるという素敵なプレゼントもした。それには僕も微力ながら協力したので、いい思い出として記憶に残っている。

 この辺のエピソードは過去のブログに詳しく書いてあるので、そちらを参照してください。

 どんぐりくん一家が引っ越してしまってからというもの、もともとあまり多くなかった出会う機会は更に減り、数ヶ月間どんぐりくんの姿を見ることがないというのは普通のことになっていた。

 ある日、うまいこと彼女が出勤の日にどんぐりくんとお母さんがやって来てくれて、年賀状やお手紙を送りたいってことで彼女は住所を教えた。それ以降、彼女のもとには手紙が届くようになった。どんぐりくんからのおハガキだったり、お母さんからのお手紙だったり。

 僕もそれを見せてもらう機会があったんだけど、どんぐりくんやしいのみくん(弟)の近況が記されていて、心温まる内容だった。

 彼女はその手紙に癒やされながら、返事を書くのに毎回頭を悩ませているようだ。彼女が考えた文面を毎回教えてくれるんだけど、受け手のことを考えた優しい配慮に溢れる素敵な手紙を毎回書いていると思う。

 あるとき、彼女はサークルの発表会にどんぐりくん一家を招待することにした。その旨を悩みながら手紙に書き、ポストへ投函した。断られたらとか、迷惑だったら、という不安が彼女の中にあったと思う。

 しばらくしてお返事が届いた。そこには招待を喜んでくれている文章と、連絡用のメールアドレスが書かれていた。この内容に彼女は安心したと思うし、僕もほっとした。

 それから今に至るまで、手紙やメールのやり取りが続いている。

 このことを先日考えて、店員とお客さんというだけの関係だったのが今ではしっかりとした交流のある知人にまでなっているっていうのがすごいなあって思った。なかなかあることじゃない。

 彼女の魅力、どんぐりくんに向けた優しさとか、お母さんに向けた配慮とか、そういうものが積み重なって、きっとどんぐりくん一家は彼女のことを大好きになってくれたんだと思う。

 ここまでの関係を築けたのは彼女の人柄の良さによるものだろう。

 彼女とどんぐりくん一家の交流はこの先ずっと続いて欲しいなあと、隅から覗いている僕は思う。

 今度の発表会には僕も行くので、どんぐりくんに会えるかもしれない!とちょっと楽しみにしている。