かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

調子良好

 今日はなんだか調子がよかった。

 彼女と同じ時間に出勤して、一緒に働いた。

 彼女をじーっと見ていたら、冷たい視線を送られたので、笑顔で応えていたら楽しくなってきた。特に言葉を交わすわけでもなく、ただ無表情で冷たい目をしている彼女と、ニヤニヤしながら彼女を見て会釈を繰り返す僕。

 いつもだったらその、うわぁ気持ち悪っていうような表情に耐えられずに、馬鹿なことをやめて冷静になるんだけど、前述したとおり今日は調子がよかったようで、ずっとやってた。

 彼女がすごいのは、そこで一ミリも笑わないこと。本気で引いてるわけじゃないはずなのに、本気で引いてる顔してる。ずっと。僕なんて笑わないでおこうって思ったら笑っちゃうし、うわあってなってても顔はにやけちゃう。

 笑うのをすごく我慢できるんだろう、と僕は思っているんだけど、もしかしたら本気でつまらなくて笑えないだけなのかもしれないとも思う。

 ちなみに、彼女の冷ややかな目線というのは、本気で嫌いな人か、これだけ冷たくしても大丈夫という人にしか向けられない。嫌われているか好かれているかのどちらかという両極端な人しか受けられない名誉。

 その後も彼女と一緒にいられるのが嬉しくて、いい気分だった。

 いつもよりもうきうきして楽しい気分だったから、きっと僕の調子がよかったんだろうって思っている。

 それと同時に、彼女の状態も悪くはなかったっていうのがもう一つの要因だと思う。

 僕と彼女はお互いにいい影響も悪い影響も与えやすいと思う。

 彼女の状態が良い時は僕も元気になるし、その逆もある。同じように僕の状態が悪い時は彼女にもそれが影響していると思う。

 特に僕の調子が上がらない時は彼女に多大なる迷惑を掛けることが多い。

 だから今日はもしかしたら僕の調子が良くて、彼女に良い影響を与えられたのかもしれないなって思う。だったらいいなあって。

 僕の元気がでなくて彼女に嫌な思いさせたり余計な気を遣わせたりすることばかりだから、僕が元気で彼女が楽しい気持ちになってくれるってことがもっとたくさんあるようにしたい。

 特に何かあったわけでもなく、しいて言うなら先日遊んだ日以来、彼女と一時間以上一緒にいる日がなかったっていうことくらいで、彼女といることで感じるこの幸せな気持ちが一体どこからきたのか自分でもよく分からなかった。

 毎日この調子だったらいいのにね。

 彼女が僕よりも一足早く帰る時もちょっと寂しかったけど、いつもより晴れやかな気持ちで見送れたし。

 いい日だったなあ。