かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ポジティブな視点

 彼女に何かを断られることでへこんではいけない、と思った話。

 何度もこのブログで触れているように、彼女は出来る限り相手の期待に応えようとする。

 好意を持っている相手はもちろん、持っていない相手にもある程度の配慮をしているように思う。

 でもそれは彼女にとって無理をしている状態であって、必ずしも望んでやっている状態ではない。

 例えば誰かに遊びに誘われたとして、その日がちょうど休みだったとする。彼女はその日ゆっくり休もうと思っていた。でも誘われたから遊ぶことにする。

 これは相手の遊ぼうっていう期待に応えた結果だ。もちろん彼女のなかに遊びたいっていう思いが存在したからなんだけど、その日にゆっくり休みたいと思っていたことも事実。おそらく彼女の場合休みたいっていう気持ちのほうが大きくても、多少無理をして遊ぶっていう選択をするんじゃないかなと思う。

 必ずしもそうなるわけではないことは確かで、ゆっくり休むことを優先させるときもあるだろうとは思う。

 で、彼女がどうして断らないかというと、相手の期待を裏切りたくないからということに尽きる。

 せっかく相手が誘ってきてくれたのに、自分の都合で断ってしまうのが申し訳ない。あるいは、なんで遊んでくれないの!僕の事嫌いなの!ってなるのが嫌だから無理をする。

 彼女がこちらの要望を断らないということは、快くそれに応じてくれているか、無理をしているかのどちらかってことになる。

 だいたいの人はそうだと思うんだけど、彼女は無理の範囲が広い。僕だったらゆっくりしようっていう日に遊びの誘いが来たらすっぱり断るしね。

 で、冒頭で述べた文章に戻ってくる。

 彼女に何かを断られることでへこんではいけない。

 彼女が断るってことは、つまり無理をしていないということになる、というのは今までの流れからご理解いただけると思う。

 無理してこちらに合わせることなく、自分の主張をした結果だからだ。

 今日会おうよーって誘ったときに、彼女が今日はやめとくって言ったとすると、僕はちょっとショックを受ける。で、どうして断られたのかなって考える。

 僕のことをそこまで優先する存在としてみていないのかなとか、僕には言えない予定が実は入っているのかなとか、実に面倒くさい思考を繰り広げてしまう。

 そこで僕はポジティブな視点に立つことにしたのだ。

 彼女は僕を、無理して合わせる必要のない信頼できる相手と思ってくれていると。

 無理に合わせなくても、崩れるような関係ではないし、面倒臭いことにもならないと信頼してくれているんだと思えばショックじゃない。

 ポジティブな視点に立つのって、実際そうじゃなかった時のダメージが倍増するというリスクがあるから、僕はそれが怖くてできなかったんだけど、この件に関して言えばそう考えたほうがいいんじゃないかな、と思えるようになった。

 進歩だと思う。

 彼女に断られるのは喜ばしいことだ、そう考えてみたらどうでしょう。