かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ゆるやかな変化

 彼女から受けた影響について考えてみる。

 最近よく思うのは漫画に対する意識が変わったこと。そんなにたいそうなことではないんだけど、面白い漫画に関してよく考えるようになった。

 以前は表紙の絵が好みだから買うとか、タイトルが面白そうっていう刹那的な感覚でパッと買っていたんだけど、最近はそこから一歩踏み込んでもう少し考えてから買うようになった。今でも最初の選定基準は表紙とかタイトルなんだけどね。

 彼女が読めるジャンルかとか、彼女が読んで面白いって感じるだろうかとか、そういうのも考えるようになった。新しく見つけた作家とか漫画に関してはこの基準を当てはめて考えることが多い。どうせ漫画を買うのなら、彼女に貸して面白いってなって欲しいし。

 そして、面白い漫画を探すために、どんどんマイナーな方へと掘り進んでいく。あまり読んでいる人がいない、品揃えの良い書店でないと取り扱っていない、そんな漫画ばかり買い集めるようになった。もともとマイナーな漫画好きだったのもあるから、それが更に進んだって感じ。彼女の好みに合う漫画の絶対数が少ないから、掘り進めていかないと出会えない。

 お陰でマイナーレーベルに詳しくなってきた。

 彼女が所持している漫画を僕が読ませてもらうってこともよくある。お陰で僕は自分では手に取ることもなかったであろう漫画を読むことができた。読まず嫌いだった少女漫画も、読んでみれば面白い。絵柄が苦手と思ってたけど、面白いとそんなの気にならないね。

 昨日彼女のおかげで世界が広がったというような事を書いたけど、漫画に関してもそれが当てはまる。

 ドラマを観るようにもなったし、聴かなかったジャンルの音楽を聴くようにもなった。

 あぁそうそう大事なこと。身なりに気をつけるようになった。気をつけるようになったっていっても最低限な気はするんだけど、確実に前よりも自分の見た目に関して考えるようになった。じゃあ一体以前はどんなだったんだって話なんだけど、前は汚くないシンプルな格好していればいい、くらいの認識だった。

 今はできれば彼女に素敵!って思ってもらいたいから、いろいろ気にしてる。ひげをちゃんと剃るとか、ブレスケア食べるとかそういう初歩的なこと。自分で書いてて笑ってしまった。

 もちろん服装とか髪型とか、そういうおしゃれな部分も考えてはいるんだけど、その辺りを充実させていくのはなかなか難しい。でも彼女に素敵って思われたい。

 あぁそうだ。彼女の影響で、僕は男にしてはわりと化粧品に対する知識が増えてきたと思う。口コミを調べたり、成分や効果を調べたり、一緒にお店で見て回ったりしている間に少しずつ蓄積されていったらしい。なんとなく興味がわいてたまにファンデーションを手に取って見ていると、彼女にそっち系の人と思われるよ!と言われる。確かに。

 もともと色んな方向に興味が向きやすくて、でもすぐに飽きちゃうタイプの人間だった僕だけど、彼女の影響で興味の方向が更に増えたと思う。そして彼女と関連している事項に関しては飽きにくくなった。

 僕の形が彼女の影響でだいぶ変わってきたんじゃないかなあと思う。

 もちろんプラスの方向に。