かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

彼女の影響力

 夏といえばカレーである。

 一般常識としてそうなっているかは不明だが、CMか何かでそんなフレーズを聞いた覚えがある。

 最近彼女は外食時よくカレーを食べているようだ。

 彼女の中でブームが来てるのかもしれない。

 カレーは彼女の好物。僕にとってカレーに関連した彼女とのエピソードは多く、たしかこの前もそれに触れた気がする。

 僕はカレーに対して、嫌いじゃないけど、そんなに好きでもないという気持ちを抱いていた。家でカレーが出てきてもあんまり嬉しくない。頻度が高いとうんざりする。そんな感じだった。

 だけどある日、彼女とカレーを食べに行ってから、僕はカレーが大好きになった。びっくりするくらい大好きになった。ニ日連続カレーでも平気。夕食がカレーなら大喜び。カレー食べたいなあってぼーっと考える時がある。それくらい好きになった。

 彼女のお陰で好きになったり、食べる頻度が上がったりしたものはたくさんある。このカレーもそうだし、カプレーゼも彼女が好きだった影響を受けて大好きになった。一緒に食事した時に分けてもらって、あまりの美味しさにびっくりしたのだ。しかもお家で簡単に作れるところも素晴らしい。

 ケーキやチョコレートといった甘いお菓子に対する興味も彼女の影響で増していき、食べる機会が増えた。僕が小さいころ食べたことのない駄菓子を彼女はたくさん知っていて、今になってやっと僕は駄菓子と触れ合う機会を持つことができた。これも彼女のお陰だ。

 回転寿司や焼肉に行く機会も圧倒的に増えた。

 食に関して、彼女のおかげでかなり世界が広がったと言える。

 食から派生して、さっき言ったカプレーゼを自分で作るのとか、クッキーを作るのとか、今までほとんどしなかった料理とかお菓子作りっていうのにも興味を持った。

 今まで自分がやらなかったこと、避けてきたことなんかも、彼女が与えてくれた影響によってやるようになった。誰かにプレゼントを用意するときに、包装やら手提げ袋やらの用意をきっちり行うとか、ケーキ屋さんに予約を入れておくとか(電話が苦手でこういうことやったことなかった)

 こうして考えると食に関してだけではなく、僕の世界は全体的にかなり広がった。

 カレーの話に戻すと、カレーを好きになったのはどうしてかよく分からない。きっと彼女と食べた時に幸せだったこともあって、カレーがとても美味しく感じられたのだろう。その美味しさが僕に強い影響を与えてカレーを大好物へと押し上げたのではないだろうか。カレーを食べるといつも彼女のことを考えるし。彼女とカレーが関連付けられているのかもしれない。面白いね。

 こんな風にして、僕の好みは彼女の好みにすごく影響されて、彼女のブームを追うようにして僕にもブームがくるなんてことがよくある。逆もたまーにある。

 次に来るブームはなんだろう。楽しみだ。