かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

没・駄菓子屋

 今日は彼女と遊んだ。

 目が覚めて、今日は彼女と遊べる!と嬉しくなった。

 今日の予定は全く決まっていなかった。昨日、どうしようか相談しようと思ったんだけど、タイミングが悪く何も決まらないまま今日を迎えてしまった。まあなんとかなるだろうと思ってとりあえず支度を進める。

 甥っ子がいることもあって彼女がいつ出かけられるようになるのか分からなかったので、先にお金でも下ろしに行こうかなと思い立って家を出た。早めに出ておくぶんには問題ないからね。

 ちょうど彼女の家の近くを走っている時に、でかけられるよーっていう連絡が彼女から来た。このまま向かうと数分で到着してしまう。早過ぎるかなと思ったので当初の予定通りお金を下ろして、更にコンビニへ寄って飲み物と彼女へのお土産を買ってから向かった。これでちょうど僕が彼女の家へ直接向かったのと同じくらいの時間が経過した状態。これなら彼女も早っ!ってならずに済む。

 彼女の家の前に車を停め、待っていると彼女から玄関まで来てっていう連絡が来た。これはもしや!と期待して彼女へのお土産を手に玄関まで急いで向かう。すると甥っ子を抱っこした彼女が登場。やったー甥っ子だー!ってなった。

 甥っ子が人見知りするし泣くっていう情報は事前に得ていたので、できるだけ怖くないように笑顔で手を振ってみた。結果は惨敗。顔をそらされてしまった。でも気になるようでこっちは見てくれる。でも手を振るとそっぽ向かれる。びびってた。

 彼女が抱っこするのをやめて降ろすと、やだー!って泣き出す。おかげでしばらく彼女は甥っ子を抱っこして出かけられなかった。あんな可愛い甥っ子がやだーって泣きだしたら放ってはおけないよね。タオルをもごもご口に押し込みながらニコニコして彼女の方に向かってくる甥っ子可愛い。

 あまりガツガツ行くと嫌われてしまいそうで怖かったので、甥っ子にはあまりアクションを起こせずお別れとなった。もう少し一緒にいたら慣れて、抱っこしてーって言うくらいになるよ!って彼女は言ってくれた。そうなったらいいなあ楽しそう。一緒にお出かけしたりして遊べたらいいなあと思ったよ。

 出発するぞーって走りだしたのはいいけど全く予定がないので、どうする?って彼女に聞いたら、ちょっと前に言っていたケーキを食べに行くというのはどうだろうということになった。最近行っていない近場のケーキ屋さんへ向かうことにした僕たちは軽快に車を走らせるのであった。

 お店へ到着すると駐車場は一杯。お店のカフェスペースもどうやら満席。それを駐車場で確認した僕たちは一気に萎えてお店を後にした。おばさまの社交場と化しているところへ突入していく元気はなかった。

 出鼻をくじかれた形になってしまい、ちょっとまずい展開だなあと思いつつ、気を取り直して少し遠いケーキ屋さんへ向かうように目的を変更。彼女が少し前に、あっちこっち色んな所に行くのがいい時もあるけど、今は色々行かないでまったり過ごしたいっていうようなことを言っていたので、移動距離とか回る場所を少なめにしたいなあと思っていたのに早速移動距離が長くなってしまった。

 ポテトが食べたいというリクエストがあったのでコンビニでホットスナックのポテトを買い、もぐもぐ。お昼ごはん代わり。

 しばらく車を走らせ、小雨がぱらついてきたところでお店に到着。

 お店を覗いてみるとお客さんは一人もいない。よしよし、と思ってショーケースを見るとケーキがものすごく少ない。あれ?ってなる僕たち。店内に入ってしっかり見てみるも、やっぱりいつもの半分以下のケーキしか置いてない。なにかしら事情があって少なめらしかった。ケーキ少なくてごめんなさいねってお店の人が言ってた。

 しかしここまで来て食べずにはいられない。幸いここのケーキはどれも美味しいから、少なくてもこのケーキ食べたい!って思えるものはあった。

 一つずつケーキを頼んで、席につく。彼女はミルクティーを、僕は洋梨のジュースを頼んだ。洋梨のジュース超おしゃれだった。

 ケーキも運ばれてきて、いただきまーす!

 もぐもぐおいしい。もぐもぐおいしい。

 そして彼女が言う。このミルクティー茶葉が変わったと。

 僕も飲む。あぁ確かに変わった。美味しくなくなったわけではないけど、以前のミルクティーが大好きだった彼女としては、残念だったろうと思う。

 ケーキは安定した美味しさで満足。おなかいっぱいになった。

 続いて僕たちはショッピングモールへ。

 駄菓子屋さんと輸入食品を扱うお店へ行きたいという彼女の要望をすべて満たすところが近場にあってよかった。

 まずモール内の本屋さんへ立ち寄る。赤ちゃん~幼稚園くらい向けのおもちゃコーナーがあってそこで面白そうなおもちゃを見つけたので買うことに。面白い漫画が欲しいなあっていうことで、好きな漫画家さんの新刊を発見。文具コーナーで彼女が友人二人にプレゼントしたい!っていうボールペンを見つけてそれも購入。さらにそれらを買い終わった時に、僕がふと見つけた漫画を彼女がそれも買う!ってなって購入。この本屋さんでの収穫はかなりのものだった。彼女の出費が気になったので、更に購入した漫画はお金を出しておいた。きっと読ませてもらえるからね!

 雑貨屋さんを見て回っていると、彼女が楽しい?楽しい?ってしきりに気にしてくれた。僕が元気でなくて楽しくなさそうに見えたんだと思う。申し訳ない。元気だそうと思うんだけどいまいち出ないし、身体がちょっとしんどかった。でもそんなの言い訳でしかない。彼女と一緒にいられるんだから、楽しくなるように努力しなきゃいけないし、彼女にそんな心配させちゃいけない。

 次に寄ったお店でずっと探していた漫画を発見した僕はテンションが上り衝動買い。

 駄菓子屋さんに行こうとしたら、駄菓子屋さん潰れてた。ショック。あんまり流行ってなさそうだったから、仕方ないかとは思ったけどね。

 その後輸入食品を扱うお店に寄って彼女が欲しかったものは無事手に入った。

 あぁそうそう、その後彼女が仕事用のシャツが欲しいってことでシャツも買った。いい感じのシャツがすぐに見つかってよかった。

 車に戻るため歩いていると、僕はぐったりしていて彼女は元気っていういつもと逆の珍しい状態だった。でも車に戻ってみると彼女もやっぱり疲れてたみたいでぐったり。僕は軽くマッサージをして、その間彼女には漫画を読んでもらって休憩。

 夕飯時になったので、車を走らせお鍋が食べられるお店へ。この間行った時に割引券を貰っていたので、今日はそれを使ってお安く食べられる!ってな感じ。

 店員さんがダメな新人で、注文したものが注文してないことになってたり、二人分頼んだのに一人分来たりとめちゃくちゃだったんだけど、それに対してイライラすることもなく、わりと平和に食事ができた。二人共凄く優しい心で許してあげられた。

 食事を終え、帰路につく。

 コンビニへ寄って少しだけまったりした後、彼女を家まで送って解散。

 今日は時間がすぎるのがとっても早かった。移動時間を取られたっていうのもあるのかな。もっと一緒にいたかったけど仕方ない。

 滑り出しから非常にうまくいかなくて、彼女に申し訳なかった。激混みだし、ケーキはないし、ミルクティーは変わってるし。もっとうまくできたかなあ。ごめんね。

 元気が出ないってわけじゃないんだけど、気分が落ち込む時があって彼女に心配させてしまうし、今日は反省が多い一日だった。

 ただ彼女と出かけられて楽しかったし、幸せだったことは間違いない。

 良い一日を過ごせた。