かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

たべものの価値

 思うに、僕と彼女の中で、食べ物というのはかなり重要なものだと思う。

 どこかへ出掛けるとき、道中で食べられるようにおやつを用意しておいたり、出掛けた先でおやつを調達したり。彼女と出会う前はどこかに出掛けたとしても道中や出先で食べるようにおやつを用意しておくってことはなかった。せいぜいお腹が空いてコンビニでおにぎりとかサンドイッチを買うくらいで。

 彼女と出掛けているうちにそれが当たり前のことになった。彼女を迎えに行く前にコンビニへ寄って、先におやつを買っておこうなんて思うことも出てきた。

 おかげで、お菓子を食べる機会が増えた。目新しいお菓子に対する反応が良くなった。

 出掛けた先でお茶することも多い。素敵なケーキ屋さんに行ったり、カフェに行ったり。何か外食するとしたらメインの食事だけだった僕にとって、やはりこれも新しい出会いだった。ちょっとカフェに寄ってコーヒー飲もうか、みたいなおしゃれな感じとは無縁だったからね。

 必ずしも必要というわけではないが、あれば生活や心が豊かになる。美味しいケーキを食べれば幸せだし、新発売のお菓子を見つけるとわくわくする。

 また、僕たちは昼食や夕食も適当に済ませるということをあまりしない。たまにはあるんだけどね。基本的に妥協無く食べたいものを食べる。そのせいで今月お金ないー!とかなるんだけど、でもその時食べたいものを食べるというのが一番幸せだと思うから、あまり妥協したくない。

 だから彼女と食事をした時に、別のところへ食べに行けばよかったねとか、これやっぱり違ったなっていうことがほとんどない。彼女が気を遣って言わないでいてくれている可能性もなくはないけど、それはないと信じたい。

 僕と彼女は食べ物の好みとか味の感じ方が似ているというのもあって、食事がとてもたのしい。

 美味しいものを食べられたら幸せだし、元気がでる。

 お腹が空いていたり、調子が悪くてご飯を食べる気分じゃないっていうような時は元気が出ない。

 食べ物は別に特別なものである必要はない。高級なものでなくてはいけないっていうわけではもちろんない。高級で美味しいものを食べたらそれそれは特別幸せな気分にはなるだろうけどね。

 僕たちにとって食べ物は一緒にいるときを楽しむための重要な存在だ。

 美味しいものを食べたら、なんとなく気分がよくて、ほっと落ち着いたり、テンションが上がったりする。

 食べ物は彼女とこれ美味しいねって言い合える空間を作り出してくれる。

 すごく食に楽しさを見出しているのかな。