かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

漫画の好み考察

 彼女から借りた漫画を読んでいると、あぁこの感じ確かに好きそうって感じることがある。

 こういうの好きだよねーとか、漫画全体のこの雰囲気好きそうだなあとか。

 ただ漠然とそう感じるだけで済ませてしまっていたけれど、今日はもう少し深く踏み込んで考えてみる。

 彼女の好きな漫画っていうのは以前にも何度か触れたけども、日常系シュールギャグ漫画が好き。ただこうやってジャンルで語ってしまうと、このジャンルならばどんな漫画でも好きという誤解を与えかねない。

 僕はサッカー漫画ならだいたいどんな漫画でも楽しく読めちゃうので、サッカー漫画というジャンルが好きって言ってもなんの問題もないんだけど、彼女の場合はそんな単純な話ではくくれない。

 これ前にも書いた気がするけど、日常系漫画っていうのはストーリー展開に意外性がなくて、登場人物の掛け合いとかキャラクターの可愛さで話を盛り上げるものという認識がある。ほのぼのとした動きのない日々をただ可愛いキャラクターが面白みのない会話を繰り返す情景を描いたもの、みたいな。こういうのが無性に読みたくなる時もあるが、彼女にとってこういう漫画は好物とは言えない。

 ほのぼのとした、取り立てて事件があるわけでもない日常が舞台となっているにしても、前提条件としてある設定や世界観に一捻りあるとか、一癖も二癖もあるキャラクターがいるとか、会話の進め方や台詞に独特のテンポやセンスが光っているとか、なにかしら描き手の個性や才能を感じさせるものがないといけない。単に絵が上手いというだけでは彼女の中の漫画の面白さに加点はされない。

 最近彼女から借りて読んだ漫画に、赤ちゃんが出てくる。赤ちゃんは可愛い。キャラクターとしても可愛い部分を押し出していったほうが一般受けするだろうし、愛されやすいと思う。でもこの漫画の赤ちゃんはとんでもない顔をする。これが受け付けないという人もいるのかもしれないけど、これがこの漫画の魅力であり特徴だ。

 話の運び方、展開の面白さというようなストーリーの魅力があることはもちろん、先述したように言葉選びにセンスがあるとか、絵柄に魅力があるとか、その作者が生み出す作品全体の世界観みたいなものが彼女にハマるといいみたい。

 分かるような分からないようなことを書いてしまったけれど、簡単に言うと、ゆるめの絵で、テンポ良く話が進んで、挟まれる台詞に独特のユーモアがあるやつがお好みだと思う。笑いのセンスがかなりないと彼女のお眼鏡にはかなわない。

 なにより、その作家さんの作風が合うかどうかが重要なのかも。