かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

かき氷

 今日はお休みだった。

 彼女もお休みだったんだけど今日は遊ばずに過ごす一日とした。

 お昼すぎまで寝て日々の疲れを癒やそうと努力した。でも暑くってね、途中何回か目が覚めたよね。

 僕が起きてしばらくして、彼女も目を覚ました。

 今日は病院に行くと言っていたので、これから支度して出掛けるんだろうなあとぼーっと思っていた。

 ついでに和菓子屋さんに行くらしくって、僕に「(一緒に)くる?」って聞いてくれた。

 彼女に会えないと思っていたので、会えるの嬉しい!と思う半面、ちょっとだけ会ってさようならすると寂しくなりそうだなあという思いもあった。でもやっぱり彼女に会いたいから行くことにした。

 二カ所病院に行くらしいので、僕はとりあえず自宅で待機して、一つ目の病院が終わったところで家をでる段取りにしておいた。

 混み混みだった一つ目の病院を終えた彼女は、そのまま二つ目の病院へ。僕は支度をして家を出た。

 向かってる最中に彼女から、和菓子屋さんへはどうやって行けばいい?っていう連絡がきた。

 一旦本屋さんに寄って車を停め、彼女が行っている病院と和菓子屋さんの位置を確認してできるだけ簡潔に伝えようと試みたんだけど、上手く伝わらない。おそらく文章のみでの説明では無理と判断した僕は、病院まで彼女を迎えに行くことにした。

 ついでなので漫画を買ってから病院へ。地図でなんとなくの場所は分かったんだけど、向かってみると見つけられない。看板を探すも良く分からない。一旦コンビニに停めて場所を確認しようってしていると彼女から電話。どうやら診察が終わったらしい。病院の近くまで来ていることを伝え、車をぐるぐる走らせていたらやっと見つけた。育った木に邪魔されて看板ほぼ見えないの。困る。

 彼女と無事合流できたので、先導して和菓子屋さんへやってきた。

 去年、全く同じシチュエーションで僕たちはこの和菓子屋さんを訪れていた。

 去年も病院帰りの彼女と合流して、和菓子屋さんでかき氷を食べたのだ。

 彼女は同じようにかき氷を一緒に食べるつもりで和菓子屋さんに行くことにしていたらしい。優しい。

 去年より一回りほど小さくなった気がするかき氷を見て、小さくなったよね!と言いながら去年とった写真を見て比べ、確かに小さい!と小声で盛り上がりながら、でも美味しい!とぱくぱくたべた。

 店員さんの接客態度が非常に悪くて、僕らの気分次第では激おこになるところだったんだけど、ちょっとムカつきつつも、きっと心がやさぐれてるんだよという寛大な気持ちで受け入れてあげた。なんでか今日は仕方ないかと思えた。

 食べ終えて、家に持って帰るおみやげを買って、帰宅。

 一緒にいた時間はだいたい一時間くらいだった。家に帰らないでこのままどこかに出かけて遊びたい気持ちがすごくあった。彼女が休みで目の前にいるのにこのまま帰らなきゃいけないのはちょっと悲しい。

 でも家に帰ってご飯を食べて、その後僕も彼女もぐーぐー眠って、疲れが取れたかは怪しいけど、休むことも必要なんだなって思った。

 たくさん寝たので、いつもよりちょっと元気になった気がする。