かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

作業中の問題

 今日彼女と一緒に作業をする機会があったのだが、ふたりともその場を離れている際に、上司が作業を確認したところ問題があったらしい。

 僕が戻ってきたら、修正作業が始まっていて、この作業が時間内に終わるか分からないとういう状態だった。上司は若干諦めていた。

 なぜ問題が発生したのかというと、作業の指示が書かれた資料に不備があったから。

 彼女が作業を始めて、僕がそこに合流して作業をしていたんだけど、途中彼女からこの資料Aと資料Bの指示に矛盾点があるという質問を受けた。僕自身も資料ごとの指示の違いに違和感はあったものの、最終的に形になればいいと思っていたので、そのまま多少手を加えて作業を続行しようということにした。

 この時点で資料に不備があるということは彼女が指摘してくれていたし、僕も認識してはいたということだ。

 結局そこの矛盾点は無視してはいけない部分だったので、上司が確認してそのことが露見し、修正となった。

 彼女は、与えられた資料を元に作業を始め、問題点を発見したから僕に質問をして、そのままでいいって言われたから作業を続けていた。持ち場を離れて戻ってくると、間違っていたと言われいつの間にか修正が始まっていて、どうなってるの?という状態だったみたい。

 みんな焦って状況の立て直しを図っていたので、後からその場に戻ってきた彼女に対して状況の詳しい説明ができず(この時僕は自分がやったところが間違っていたのですごく慌てていた)彼女からすれば、自分の知らない間に間違っているからと自分が作業していた所が勝手に手を入れられて、意味がわからなかったと思う。

 結局、誰が悪かったかというと、資料を作った人なんだけど、その資料の間違いに気づいた彼女が僕に質問をしてくれていたことを考えれば、今回の問題に関しての責任は僕にある。問題を無視してやろうって言ってしまったのは僕だし。

 過去の経験から、多少の矛盾はありえる話だと思っていたので、状況の深刻さを見誤ってしまったこと、彼女の指摘箇所をこちらの判断で手直しすればなんとか形になるだろうと判断してしまったこと、それが良くなかった。

 資料が根本的におかしいという視点を持つことができなかったことも問題だった。

 彼女のやり方は間違ってなかったし、彼女は問題点にも気づいていた。だから僕が彼女の足を引っ張らなければ、問題は未然に防げていたかもしれない。僕が調子に乗って大丈夫だよとか言ってなければみんなに迷惑が掛かることもなかった。

 彼女が最初に手を付けた作業だったから、僕以外の人たちが彼女が問題点に気付けなかったとか、気づいていたのにそのままやってしまっていたとか、彼女ができていなかったと思われてしまっていたら非常に申し訳ない。

 問題があったのは主に僕が作業をしていた部分だったし、僕が見ていた資料に不備があったので、上司がどんな風に把握しているか分からないけど、僕が勝手に間違いに気づかず仕事をしたと思っていてくれれば安心だ。

 そもそも、資料が間違っていたという大前提があって、上司はそこに文句を言っていたので、僕や彼女が失敗をしたという認識をしていない可能性もある。

 彼女は僕のほうが経験が上だと思って、僕に相談してくれて、僕が大丈夫だって言うからそれを信頼して作業をしてくれていたのに、それを全て裏切ることになってしまって本当に申し訳ない。自分が不甲斐ない。

 迷惑を掛けてしまってごめんなさい。

 彼女は与えられた情報の中で正しい判断をして、問題点にも気付き、他人の指示を仰ぎ、その上で作業を進めていたわけで、なんの問題もない完璧な仕事運びだったと言える。