かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

環境

 彼女にとっての良い環境っていうのはなんだろうって考えていた。

 彼女の能力は高い。全ての面においてだ。

 対人能力とか、仕事をする能力とか、趣味の活動においての能力とか、とにかくいろいろな場面で彼女の高い能力というのは発揮される。

 職場において、彼女の能力を上回っている部分を持っている人っていうのはかなり少ないと思う。知識量や経験によって彼女ができないことができるというのはあるけれど、同等の知識と経験だった場合に彼女に勝るものを持ってる人いるのかなあって思う。

 僕だって長く働いているっていう経験があるから彼女と対等くらいに仕事ができるけれど、単に個人の能力として見た場合に彼女に勝っている部分なんてあるのか疑問だ。

 彼女からしたら、周囲の人々みんなが自分よりもレベルの低い人たちなんじゃないかなって思うのだ。彼女がそういう認識をしているというわけじゃなくて、僕が客観的に見て。

 本来ならば彼女より能力的に上の人でなければならない上司とか、経験の長い同僚とか、みんな彼女に迷惑を掛けている側になってしまっている。

 この状態が彼女にとって良い環境なわけがない。

 そこで冒頭の話に戻ることになる。

 彼女にとって良い環境とはなんなのか。

 最初僕は彼女が指揮を取るのがいいのではないかと思った。彼女が指示を出し、先頭に立って行動する。職場で言うなら今の上司の立場に彼女がなるっていうような感じだ。しかしそうなると結局下々の者たちの足並みが揃わず、彼女の足を引っ張る形になるんじゃないかと思った。

 となると理想的な形は、彼女という高スペックな人物を上手く扱える指揮官がいる状態なんだと思う。その人自体の能力が高いことは大前提。人格者であり、部下の行動の責任を取ることができるような人物が望ましい。

 彼女が必要以上の責任や義務に囚われない状態で行動ができる環境。

 つまり、信頼できる上司がいる環境が彼女にとって良い環境ということになる。

 彼女が周囲に気を配らずに、自分のパフォーマンスに力を注げる状態が一番良いんじゃないかなって思う。彼女が集中した時の力っていうのはものすごい。

 気を散らすような細々した問題やら人物を排除できる有能な上司がいれば、彼女は輝けるはずだ。