どんぐりの落下
今日は彼女と遊んだ。
最初に、彼女の車を修理に出すという予定があった。
彼女が車を置きに行って、そこへ僕が迎えに行った。うまく彼女を拾うことができ、そのままお昼ごはんを食べに行った。
なんとなくパスタが食べたかったので、リクエストしたところ快諾してもらえたのでお店に向かった。冷製パスタがあって、彼女はそれをもぐもぐ。僕はカルボナーラをもぐもぐ。冷製パスタには大きなエビがのってて、すごく彼女が好きそうな感じだった。というか去年の今頃、同じパスタを食べてたなって思いだした。感慨深い。
修理完了まで待とうかと思っていたのだけれど、次の予定にはタイムリミットがあったため、車の引き取りは後回しにしてショッピングモールへと向かった。
無事時間に余裕がある状態で到着。モール内にある映画館に行ってチケットを取った。もうお分かりだろうが次の予定とは映画を観ること。観ようと思っている映画が一日に一回しか上映していないので、これを逃すわけには行かないのだ。
一年に一回映画を観るか観ないかっていう感じの僕が、彼女のおかげで映画館に足を運ぶ機会が増えた。嬉しい。一人で映画って観に行きづらいし、一緒に行ってもらえると嬉しい。
映画は思ってた以上に楽しくて、気に入った。観ている人が少なくて静かだったので、それも非常によかった。彼女と映画を観るのは本当に楽しい。一緒に映画を観るっていうこと自体が楽しいし、観ている最中に彼女が隣にいてくれることが嬉しい。それに観ている最中、彼女の周りの迷惑にならないよう配慮された、ほんの少しの映画に対するリアクションを感じるのも好き。わぉ!って顔してたり、びくっ!ってなったり。そして観終わった後の感想タイムも楽しい。
映画を観終え、次の予定は車の受け取り。
その前に、ショッピングモール内のお店で働く友達がお誕生日だからプレゼントをあげよう、と彼女が言い出した。
今日出勤かなあとこっそりお店を覗いて姿を確認。「よし、いる!じゃあプレゼントをあげよう!」と言って素早く雑貨屋さんでプレゼントを選ぶ彼女。いつもの彼女と違って、プレゼント選びにあまり迷うことがなくインスピレーションに頼って勢い良く選んでいった。彼女にとってその友人というのは、プレゼントすればなんでもだいたい喜んでくれるような、あまり気を遣わなくて良いタイプの人らしい。それでも雑に選んだわけじゃなくて、ちゃんと好みとか今の友人の状態っていうのを考えたプレゼントで素晴らしい。それを踏まえた上で彼女のセンスが光るチョイス。
そしてすぐにそれを友人に渡しに行って、ちょっと会話をした後撤収。15分くらいの間の出来事だった。
いつものようにショッピングモールをぐるぐると回ることなく、ささっと出てきて車を受け取りに向かう。
受け取りの過程は省くね!
受け取りを済ませ、中古本を探しに行くことにした。この間彼女がプレゼントしてくれた児童書の他の巻を探すためだ。
何店舗か回るつもりで、とりあえず一つ目!と行ったところで探していた一、三、四巻のうちの、一、三巻を発見。幸先の良い滑り出しに僕の気分は上々。
ついでに何か面白い漫画とか、僕が欲しい漫画とか置いてないかなあって探してみたけどそちらは空振りだった。ただし児童書関連でいい本が一冊あったのでそれも購入。非常に状態の良いものだった。
そこそこの手応えを得て二店舗目へ向かう。
道すがら見かけた服屋さんに立ち寄り、ぐるーっと見て回る。大きな収穫はなく、なにも買わずに店を出て、改めて二店舗目へ車を走らせた。彼女の疲れが結構溜まっていて、そもそも体調があまり良くないってことで結構しんどそうだった。次のお店を見終わったら休憩しようっていいながら到着。
このお店でも児童書の収穫が二冊。もともと探していた児童書の四巻はなかった。残念。漫画の収穫もなかった。手応えはいまいち。
車に戻った頃には彼女がぐったりしてしまっていた。車の中でゆっくり読む用の漫画も手に入れられなかったので、作戦を練り直しもう一店舗行ってみることにした。
とりあえず夕飯にしようってことでKFCにやってきた僕たちは、お肉を食べて元気を出そうと試みた。僕はお腹が満たされて結構元気になったんだけど、彼女の元気が出ない。
元気が出ないから助けてって言われて、一体僕にはなにができるんだろう!ってすごく考えた。とにかく僕が元気をなくさずにいること。そして、すみやかに次なる目的地に向かって必要な漫画を手に入れた後、ゆっくりとマッサージをしてリラックスしてもらうしかない!って思った。
最後に向かった店舗には、彼女が欲しがっていた漫画があることはほぼ確定していたので心に余裕を持っていられた。
目的の本は思った通りちゃんと置いてあって安心。これでなかったら僕は絶望するところだった。他に掘り出し物を探したけど見つからず。念入りに調べる体力的精神的余裕もないので、目的のものだけ買って車に戻ってきた。
さあ準備は整った!
彼女には漫画を読んでくつろいでもらって、僕は足のマッサージ。彼女が元気でないのは身体のしんどさも一因としてあるわけだから、それを少しでも取り除こうと頑張った。
右足ばっかり念入りにマッサージした結果、最終的に「右足側が軽い」という感想を頂けた。バランスよくマッサージできなかったことを悔やんだけど、片足だけでも軽くなったならよかった!とポジティブに捉えることにした。
このリラックスタイムでだいぶ彼女がリフレッシュしてくれたみたいで、夕飯の時よりも今のほうが元気って言ってくれてた。そういう言葉をもらえるのがすごく嬉しい。僕がやったことが良い結果を出せてるんだなあって実感できる。
彼女が飲み物をおごってくれるというのでコーヒーをごちそうになり、時間が遅くなってきたので今日はこれで終了。
今日も楽しかった。調子があんまり良くない中遊んでくれてありがとう。彼女のためにいろいろ考えて、一生懸命なにかやれるのってとっても良いことだね。いつもありがとう。