かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ぼっち人気

 彼女がぼっち系男子に人気な理由。

 実際どのくらい人気か分からないけど、なんかそんな感じするなあと思うので考察してみる。

 なにを隠そうこれを書いている僕自身、ぼっち系男子だと思う。

 ここでいうぼっち系男子とは、友だちが少ない、自ら他人に働きかけるのが苦手、という感じの人のことを指す。特に異性に対してその特徴が出る。

 僕はこれでも社交的になったほうだと思うんだけど、人見知りするし友だちは少ない。

 だから今回、僕と同じようなメンタルの人、つまりぼっち系男子は彼女に対してどんな印象を受けるのかを考える。

 ぼっち系男子は初対面の人に進んで話しかけることができない。挨拶とか簡単な自己紹介くらいならできるだろうけど、そこから先の会話にまで発展させられない。

 彼女はそんな人に対して、話題を振ってくれたり、一人になっているのに気づくと仲間に入れてくれようとしたりする。

 ぼっち系男子は一人でいることに耐えられはするけど、一人でいることが好きというわけではない。中には本当に一人が好きって人もいるかもしれないけど、たいていは誰かと一緒に楽しい時間を過ごす良さというのを知らず、他者とのふれあいを恐れているだけだ。

 だから彼女が働きかけてくれることで、会話の楽しさとか他者との触れ合いに楽しさを感じることができるのがとても嬉しい。特に彼女は可愛い女の子だから、そんな子が自分に話し掛けてくれたり自分のために何かやってくれたりするのがすごく嬉しい。

 そこで勘違いして、彼女が自分のこと好きなのかも!って思っちゃうぼっち系男子がいて、そうなるとかなり面倒なことになる。そうならなくても、彼女の優しさに甘えて、自分が求めているときには構って欲しいってなって、構ってもらえないと不機嫌になるような、ぼっち系男子もいる。若干僕もそうな気がする。

 ぼっち系男子は構ってもらえることに慣れてないから、構ってもらえることが嬉しすぎる反動で、徐々に構ってもらえないことがつらいと感じるようになってしまう。身勝手な話だけど、たぶんそう。

 だからそこで、ぼっち系男子が己の愚かさに気づいて、彼女は別に僕のことが特別好きなわけじゃないんだ!とか、彼女に構ってもらえることがあたりまえじゃないんだ!って思えれば問題ない。

 ただどうにもぼっちになる男なんてそもそもろくなやつじゃなくてどこか歪んでいたりするから、彼女に迷惑がかかる。

 彼女としてはただ、ぼっち系男子が一人なのを気遣っていたり、ぼっちがいることで全体の空気が悪くなることを懸念したりして世話を焼いてあげているだけ。一切悪いことをしていないにも関わらず、迷惑を被ることになる。

 いつの間にか人気な理由じゃなくて、彼女が迷惑を掛けられている理由について書いてた。

 ぼっちからすると、彼女は天使のような存在。なんの起伏もない生活に楽しさをもたらしてくれる。

 ただね、根がぼっちだからね、爽やかに彼女のことを好きになるとか、そのまま脱ぼっちするとか、なかなかできないんだよね。

 彼女に優しくしてもらうと、その優しさをまた享受したくて構って構って~ってなるから、彼女はぼっち系男子に人気者。男子って言ったけどたぶんぼっち系女子にも人気。座敷わらしもなんだかんだ、彼女のことを慕ってる。

 わかった!ぼっちに人気!

 たぶん全く嬉しくないなこれ。