ファン増加
以前彼女が話をして仲良くなったおばさんがいて、彼女のことを気に入ったらしく「あなたのこと覚えておくわね!」と言っていたらしい。
そのおばさんが今日やってきたので声を掛けたところ「覚えててくれたの~?」とすごく喜んでくれたみたいだ。
さすがである。
まず彼女の記憶力。すばらしい。僕だったらおばさんの顔忘れてると思う。そうじゃなくてもあれ?この人だったかなあって不安に思って自分から声を掛けにいけないかもしれない。
そして彼女の勇気も素晴らしい。声を掛けるっていう勇気。場合によっては嫌がられるかもしれないし、相手がこちらのことを分からないってこともあるかもしれない。でもそこを踏み出せる勇気。こんなの別に勇気いらんと彼女が思ってるとしたらそれはそれですごい。僕は絶対勇気を使う。
彼女は前回のおばさんの雰囲気とか会話の内容とかで、おおよそこんな感じの人だろうっていうのを把握して、今日声を掛けたら喜んでくれるんじゃないかなという予想をしていたとは思う。そこら辺の観察も絶妙。ここら辺を読み違えると、なにこの人って思われたり厚かましいって思われたりするわけだ。Y君なんかがそのタイプ。相手に自分がどんな印象を与えているかとか、相手との距離感がつかめていない。
彼女はその点について非常に安定しているし、踏み込みすぎる危険があるんだったら少し余裕を持って引いておこうっていう考えだと思う。
おばさんは、一回話をしただけの自分のことを覚えていてくれたことがすごく嬉しかっただろう。話しかけてくるタイプのお客さんはそういう人が多い。自分のことをその他大勢のお客さんと一緒ではなくて、ちょっと特別なお客さんとして認識されていることに喜びを覚える感じの人。このおばさんがそうかは分からないけど、とにかく自分のことを覚えていてもらえるっていうのはすごく嬉しいと思う。
おばさんの中で彼女の評価はうなぎのぼりだろう。
この一連の行動は、彼女の気配りの結果だ。
相手にとってどうすることが嬉しいことか、相手がどうしてほしいと思っているか、そういうことに気を配って行動することができるから、こうやって喜んでもらえたり気に入って貰えたりする。
今日のような場面では彼女の良さがすごく出ていて、話を聞いただけでおばさんの喜びとか、彼女の素敵さとか、そういうものが容易に想像できた。
こうして彼女のファンがどんどん増えていくのだ。