かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

UNO

 今日はお休み。

 彼女は仕事だったけど、仕事終わりに合流してお出かけする予定だった。

 目的地は近くのスーパー。

 なんでかっていうと、ブッダさんとその奥様とそこで待ち合わせすることになっていたから。

 その後スーパーで買い物して、ブッダさん宅におじゃましてお夕飯をごちそうになるという、なんとも夢の様な企画だったのだ。

 前回の時点で、またお食事をご一緒しましょうという約束を取り付けてはいたものの、それがわりと早い段階で実現し、なおかつご自宅に招いてもらえるというのはかなりすごいことである。

 この事実を知った僕はかなりびっくりしたし、彼女も大喜びでテンション上がってた。

 今週に入ったくらいからずっと今日が楽しみだったし、彼女も色んな嫌なことがありつつも今日を迎えるのが楽しみだったと思う。今日という日を支えに頑張れた部分もあると思う。

 そして今日、スーパーで合流し、アヒージョをしようってことで具材を購入。ついでにお酒を買ったり、僕はお酒飲めないからジュース買ったりしてわいわい楽しくお買い物をした。もうこの時点でテンション高めの僕。すぐはしゃいじゃう。

 ご自宅の場所を知らないので、ブッダさんの車の後を付いて行って案内してもらうことに。

 ブッダさんの後ろを走る車内では、彼女がUNOを持ってきたよ!って教えてくれた。彼女の中でブームが来てるUNO。この間彼女からお友達と盛り上がったという話を聞いて以来、僕もやりたいやりたいと思っていた。気を利かせた彼女が用意して持ってきてくれたのだ。

 素晴らしい!最高!超気が利く!!って思った。

 そこから僕はUNOのことばかり考えていた。

 ブッダさんのお宅へお邪魔し、準備している奥様とそれを手伝うブッダさんと、そこに自然と馴染んで手伝う彼女を僕は眺めていた。

 率先して手伝う彼女が素敵だった。初めて来たわけだから勝手がわからないのに邪魔になってないし、気を利かせてあれをやったりこれをやったりできてすごいなあって思った。僕は手を出してもごちゃごちゃしてじゃまになったらいけないと思って賑やかしを担当していた。けど、それもうるさいかもしれないって思ってその後は大人しく座って待ってた。

 わくわくしながら待っていると料理が完成!

 アヒージョは予定通り出来上がり、なんとどうやら事前に準備してくれてあった煮込みハンバーグがあって、サラダもあって、ものすごく豪華な食卓となった。

 料理はどれも美味しくて、パクパク食べた。量が多すぎたかなって心配していたんだけど、そんなことはなく、かといって少なすぎるわけでもなく、ちょうどよくって大満足。

 話も弾むし、お箸も進むし、非常に楽しい食事だった。

 お片付けし終えたら待望のUNO!

 僕だけじゃなくて、ブッダさんも奥様も食いついてくれて、ノリノリでやってくれた。UNO盛り上がるね。

 すごく久しぶりにやるーって話しながら最初はルール確認しつつのおぼつかない感じだったのに、いつの間にかみんな熱中してやってた。奥様が特に負けると凄く悔しがってて面白かった。

 本当にUNOを持ってきてくれた彼女に感謝。

 たぶん二時間くらいUNOをして、やべえやり過ぎた!ってなった。凄く楽しめた。

 その後UNOを片付けて、お話タイム。

 彼女と僕で仕事の愚痴とか現状なんかを話して、それを二人がうんうんって聞いてくれて、奥様の職場も大変みたいで、その話を僕たちがうんうんって聞いて。凄く居心地が良かった。

 時折、ブッダさんが見せる奥様への気遣いとか、奥様が見せるブッダさんへの気遣いとか、そういうのがすごく素敵で、僕と彼女は凄くいい!凄く優しい!とか言って盛り上がった。

 見ていてほっこりするような、素敵な思いやりにあふれたご夫婦で、こんなご家庭を築けたら素敵だなあって思った。

 そんなご夫婦を見ながら僕は、でも周りから見たら僕と彼女もこんな風に見えてるんじゃない?僕もブッダさんみたいになれるんじゃない?って妙にポジティブに考えてた。

 ブッダさんが奥様に対して見せる思いやりを、僕も彼女に対してできるぞ!って思ってたけど、冷静に考えると何に対抗意識を燃やしたんだって感じだね。

 日付が変わってもずーっと会話が盛り上がり続け、もっといたいけど!って思いながら、お礼を言ってブッダさん宅を後にした。

 奥様がたくさん話をしてくれて、帰るってなった後も話がなかなか途切れないくらい喋ってたから、きっと話し足りないって思うくらい、僕たちの訪問を受け入れてくれて楽しんでくれていたかなと思う。

 また夏の間にもう一回お邪魔する約束を取り付けたので今から楽しみ。

 彼女も僕も少しリフレッシュできたかな!