かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

シャチ語り

 今日は彼女と遊んだ。

 今日は大きく予定を決めず、とりあえずお茶しようっていうのだけ決まってた。

 そのお茶しようっていう理由も面白くって、彼女がよく行くカフェの店長が出てくる夢を見たからっていうことだった。

 郵便局に行く用事があったので、僕は少し早めに家を出て、さきに用事を済ませた。その後彼女の準備が終わるのを待つためコンビニに立ち寄る。

 何か飲み物を買おうって思って、ウロウロしているとアイスコーナーに彼女の好きなアイスの新作が出ているのを発見。これをおみやげにしようって思ってお会計。車に戻って時計を見る。彼女の準備が終わるのがいつか分からないけどアイス大丈夫かなって不安になる。買う前に考えろよそれって感じだよね。

 彼女の家に行って待つわけにもいかないので、とりあえず車の中をできるだけ涼しくして待つ。

 しばらくすると彼女からもうちょっとで準備できるって連絡が来たから向かう。

 彼女の準備が終わる前に着いちゃった。アイスのことを無意識に気にして急いじゃったかな。

 とにかくアイスだけは渡しておこうって思って彼女に差し出し、しばし玄関で待たせてもらった。新作アイスには興味を持って貰えたようでよかった。アイスならずっととって置けるから自分のタイミングで食べられていいよね。

 車に乗り込み出発。コンビニに立ち寄って彼女の用事を済ませ、さっそくお茶しにカフェへ。ショッピングモールに入ってるカフェ。

 彼女は胃の調子があまりよくないみたいでご飯いらないって言ったけど、僕はお腹が空いてきたので、おしゃれなパンを注文してもぐもぐした。かなり美味しかった。なんだろうあれ名称を忘れてしまった。

 コーヒーを飲みながらまったりとお話をした。仕事の話とか、彼女の知り合いの話とか。で、彼女がおもむろにかばんからシャチの本を取り出した。この間遊んだ時に購入した本。シャチ好きの彼女が、この本は良いと絶賛していたやつだ。

 その本を見ながらシャチについてしばらく語った。写真と分かりやすい文章の説明によってかなり興味深い内容となっていた。会話の中からひしひしと伝わってくる彼女のシャチへの愛。真剣に語る彼女からは本当にシャチのことが好きだっていう気持ちが表れていた。

 そんな話をしていたらあっという間に二時間近く経ってしまった。

 そろそろ出ようかということでカフェを後にして、僕の服を見ることにした。

 彼女にこの間、いつもユニクロだねって言われたのがずっと心に残っていて、ユニクロ以外で服を買うんだ!っていう決意をずっと秘めていた。

 意気込んでいろいろ見た結果、結局買わなかったんだけどね。脱ユニクロは少し先延ばしになった。

 彼女がネイルを見ていて気に入ったものがあったようだったのでプレゼントすることに。仕事の都合上、彼女は手にネイルができない。足の指先が見えるようなサンダルとか履く夏が唯一ネイルを楽しめる季節なのだ。仕事中は靴で分からないし。完璧。

 去年一緒にネイルを買ったし、今年も新しいネイルが夏に向けてあったらいいじゃないって思って買ってあげた。買ってあげられてよかった。見せてもらうのが楽しみ。

 その後雑貨屋さんとかを見て回り、ふと立ち寄ったお店で素敵な服に出会う。彼女の服ね。彼女の好みにぴったりだし、似合うと思ったので買いな買いなっておすすめした。彼女も気に入ったみたいだし、僕がこれだけ押せば買おうっていう決意が固まる。

 これを買っても大丈夫かなあ?って不安にならないように、僕は断固として買うべきという姿勢を貫いた。もちろん根拠があってのこと。絶対に彼女に似合うっていう確信があった。だめだったら僕が全責任を負ってもいいというくらいの気持ちだった。

 でもあんまりにも押して、お金がないって言っているのに買わせてしまって申し訳ないっていう気持ちが湧いてきた。そこで少しだけお金を負担させてもらった。彼女は出費が減って嬉しいし、僕も心が落ち着く。誰も損しない。

 駄菓子を買って車に戻る。駄菓子は彼女が奢ってくれた。駄菓子って美味しいよね。彼女とわいわいいいながら車で食べた。

 その後、ディスカウントショップに行ってボールペンを探したんだけどなくって、彼女が甥っ子の写真を入れるアルバムが欲しいってことでそれだけ購入。300円の割引券があったので有効活用できた。ここには彼女としか来ないからこの割引券も彼女のために使えたらいいなって思ってたから、計画通りだった。

 その後ボールペンは買っておきたいので文房具屋さんに向かった。最近暑いから車内はもちろん、お店も空調があんまり効いていないところだと暑い。文房具屋さんは結構拷問だった。僕も彼女も暑さに弱いので、なるべく涼しくしておいてもらえると助かる。

 ボールペンは無事購入できて、目的のものと別の素敵なボールペンも見つけられてよかった。これも自分のボールペンを買うついでに彼女のも一緒に買ってあげてプレゼントできた。うふふ。

 そのあとお腹が空くまで少し休憩時間にしようってことで、車内でまったり。スマホのゲームしたり足をマッサージしたりしながらゆるゆると過ごした。

 今日は思ったよりお金を使ったので、晩御飯は安さで選ぼうかっていう相談を彼女とした。でもせっかく彼女とごはん食べられるのに一番食べたいものを食べられないのも嫌だ。ということでお気に入りのハンバーグを食べに行った。ちょっと高いけど、食べた時の満足感には代えられない。

 胃の調子悪いって言ってた彼女も、このくらいの時間になったら調子が戻ってきたみたいで、美味しく食べることができた。二人でお腹いっぱいになった。幸せ。

 食事を終えたあと、そのまま帰るのは寂しかったので、帰りたくないーってわがままを言ってしばらく車の中で一緒にいてもらえた。やさしい。彼女と遊ぶのが終わってしまったら明日が来てしまう、それがすごく嫌だった。

 彼女が隣にいてくれるとすごく幸せで楽しくて、この時間がずっと続けばいいのにって思う。でもどうあがいても終わりは来る。僕はおとなしく彼女を家まで送って帰路についた。

 どうやら彼女の中で今日のメインはシャチの本を一緒に見ることだったらしく、それに関しては時間を掛けて彼女と語りあえたし、満足できる内容だったと思う。今日みたいなまったりした感じも良いね!って彼女も楽しんでくれたみたいだし、よかった。

 シャチの本はしっかり読み込みたいので借りた。

 楽しかった反動で今疲労感というかぐったりしてる。

 今日も充実した良い一日だった。