かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

痛々しい

 今日は彼女がお休み。僕はお仕事だった。

 彼女は朝早くから健康診断があって、採血したらしいんだけど、腕から血が採れなくて手の甲からとって、もう一本が採れないから逆の手の甲でとろうとしたんだけど上手くいかず腕からとったら採れたらしい。なんか文章がわかりにくい。

 おかげで彼女の両方の腕と手の甲に採血の後があって痛々しかった。彼女はもともと採血が苦手なのに、更にそんなに色んな所から血を採られて可哀想だった。

 かなり元気なくなったみたい。

 そんな彼女だが、明日彼女の所属するサークルでイベントをやることになっていて、それの準備で大忙しだった。買い出しのついでに職場へ二回も顔を出してくれた。

 すっぴんだからってすごく気にしていたんだけど、何度も言っているように僕は彼女のすっぴんが大好きなので、逆にテンションが上がった。だってお肌がもちもちですごくきれいなんだもの。お化粧してないほうが若く見える気もする。こんなこと言うとお化粧しているのがだめみたいになっちゃうけど、そういうことじゃないよ!お化粧してる彼女も可愛い。可愛いにプラスして綺麗になる感じで。

 彼女が来てくれたタイミングが二回とも僕の心が挫けそうな時で、すごくいいタイミングだった。ぼーっと仕事をしながら色んな事を考えていると、悲しくなって気分が沈むときがあって、そんな時に彼女が来てくれたので、救い上げられたような気持ちだった。嬉しかった。一回目は本当にちょっと会話するくらいしかできなくて、二回目は多少会話できて幸せだった。でもまあ物足りなさもあったわけで、もっと彼女の話をしたりいっしょにいたいなあって思う気持ちは募るばかりだった。

 仕事を終えて、帰宅しようとしていると、彼女が二秒だけ会えるよって連絡をくれた。家の前でちょっとだけ会えるよってことね。

 一日に三回も彼女と会えるなんて!とテンションあがりながら家の前まで行くと彼女が外に出て待っててくれていた。いえーい!って叫びたい気持ちを抑え、彼女が近づいてくるのを待った。彼女の左手にはクッキーがあって、それを僕にくれた。彼女の手作りのやつ。明日のイベント用に彼女が作ったやつ。数が少ないのに僕にくれた。涙出る。

 クッキー貰えて彼女に会えて、仕事終わりの疲れを一瞬完全に忘れて僕は上機嫌だった。

 一回目に会えた時に、彼女から会えて良かったって連絡も来て、それも嬉しかった。彼女もそう思ってくれてるんだなってのがわかると嬉しい。

 こうやってちょっとだけでも会えると一日頑張れるね。