かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

甥っ子愛

 彼女が注文した写真が現像された。

 もちろん中身は全て甥っ子の愛らしい姿が収められたものだ。

 しかしどうやら彼女のお母さんや甥っ子のお母さん(彼女の姉)からは良い反応が返ってこなかったようだ。

 彼女の甥っ子愛の大きさに若干引き気味らしい。

 僕はといえば、彼女といっしょにわいわい印刷する写真を選び、僕はこれがほしい!なんて欲しい写真を注文し、たのしいたのしいってなってた。

 彼女にはおよばないものの、僕もかなり甥っ子愛を持っている。

 ということで彼女の甥っ子愛がどれくらいなのかここで考えてみたいと思う。

 彼女と遊んでいる時、例えば服屋さんに行った時、子供服が置いてあると吸い寄せられるようにそこへ近づいていく。可愛い子供服を見つけると買いたくなっちゃうみたい。でも今はそれをかなり抑えている。

 そういえばお誕生日プレゼントに服を買おう、ってことで、まずはどんな服があるか視察に行こうって子供服屋さんに行ったことがあった。その時は視察なんてことを忘れて可愛い服を見つけてテンションが上がった僕たちはすぐに購入に踏み切った。甥っ子に似合いそうな服があったら冷静さを失ってしまう。彼女も僕も。

 ドラッグストアなんかに行って、ベビーコーナーがあるとそこにも吸い寄せられていく。甥っ子がミルクを飲んでいた頃はミルクに吸い寄せられ、しばらくすると離乳食に吸い寄せられるようになった。あとおむつ。あかちゃん用品を見て、これ使ってるよ!とか教えてくれる。こういう時の彼女はとっても楽しそうだ。

 甥っ子が里帰りしてくると毎日彼女は甥っ子に夢中だし、写真と動画をいっぱい撮って僕にも送ってくれる。彼女のスマホには甥っ子画像と動画ばっかり入ってる。甥っ子が帰ってしまうと一日後には甥っ子に会いたい甥っ子に会いたいって言い出す。

 甥っ子の可愛い厳選した画像を収めとくフォルダがあるし、背景画像は甥っ子の可愛い画像が定期的に変更される。しかもアプリのアイコンを置いておくと甥っ子画像を堪能できないからという理由でアイコンは一箇所にできるだけまとめられている。

 そんな彼女の愛情は一方通行ではないらしく、甥っ子も彼女のことが大好きらしい。初節句の写真撮影で泣きっぱなしだった甥っ子だが、彼女があやすと泣き止んで笑ってくれたようだ。その時の写真もあるんだけど、たしかにその時だけ甥っ子は笑顔で楽しそうだった。

 彼女がそういうの上手っていうのもあるし、甥っ子が彼女のことを好きっていうのもあるんだと思う。

 甥っ子の画像や動画を見ている彼女はすごく嬉しそうで、幸せそうな顔をしている。可愛い。

 それで思うんだけど、彼女が甥っ子を好きなのと同じくらい、もしくはもっと、僕は彼女のことが好きなんだよね。上で書いた甥っ子の部分を彼女に置き換えれば、僕の言動とだいたい一致する。

 好きだとそうなるよねーって思う。

 一緒にするなって言われそうだけども。

 甥っ子が大好きな彼女ってとっても素敵だと思う。甥っ子見て喜んでいる彼女が好き。