かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

和菓子ブーム

 休みだった僕は目覚めたのがなんと15時過ぎだった。それまでもちょこちょこ起目覚めていたんだけど眠くて眠くてずっとごろごろしていたらそんな時間になっていた。

 今日は17時くらいに職場へ行く約束をしていたので、急いで支度をした。彼女に甥っ子の画像データを渡すという使命を帯びていたのだ。

 別の用事で寄り道もしたかったので少し早めに家を出て、余った時間で和菓子屋さんに寄った。昨日彼女と食べたお菓子を買うために。もちろん彼女への差し入れだ。昨日食べた時に大喜びしていたから、持ってったら喜んでくれる!って思って、いらないって言われるかなあっていう心配は一切していなかった。

 実際、持って行くと彼女は喜んでくれた。計画通りにできて、その結果喜んでもらえるってのは良い。嬉しい。

 その際にまた食べたいって思ってたの分かったの?昨日食べたから今日はいらないってなると思わなかった?って聞かれた。わかったよ-って得意げに答えたんだけど、ちょっと調子に乗った感じが出すぎたかもしれない。

 彼女は好きなものだったら結構な頻度で食べられる。しかも好きなものの中でも今ブームが来ているものっていうのがあって、それだったら多分毎日でも食べられる。だからきっと今日持って行っても大丈夫っていう確信があった。あと昨日食べ終わった時点でもっと食べたそうだったし。

 出かける前にふと思いついたことだったんだけど、実行してよかった。

 無事データも渡せたから、帰ろうかなあと思ったんだけど、やっぱり彼女がいると帰りたくなくなってしまう。彼女がいない日ならばさっさと帰れるんだけど、彼女がいるといて欲しいって言ってくれるからついつい長居してしまう。

 一緒に仕事をしている時とは違う楽しさ。一緒に仕事をしている時は僕にも仕事があって、色々やらなきゃいけないことがあるけど、休みの日だから仕事はないし彼女のそばでウロウロしてても怒られない。それになんだかいつもより彼女に必要とされている感じがする。

 彼女以外の人がどう思っているかは分からないけど、彼女がいて欲しいって思ってくれているのはわかるので、安心していられる。彼女が僕が邪魔で帰ったほうがいいって思っていれば、そう伝えてくれるだろうし。

 彼女が楽しそうに仕事をしてくれるので、僕はそれを見ることができて幸せなのだ。

 彼女に会えるのが嬉しい。だからなにかと口実を作って職場へ行くし長居しちゃう。休みだと彼女に会えないけど、職場に行ったら会えるんだもの。行っちゃうよね。

 わざわざ彼女に見送ってもらって僕は家へと帰ったのでした。