かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

選別作業

 今日は彼女と遊んだ。

 先週は金曜日に遊んだので一週間たってない。僕は大喜びである。前々日に彼女と遊ぶ夢を見るくらい喜んでいた。

 しかし問題があって、なにをするのかが全く決まっていなかったのだ。

 彼女にプランの提出を求められ、僕は昨日一日、なにして遊ぶかのプランを練り続けた。今まで行ったことのない、素敵なところとか面白そうなスポットを探してみるけど見つからない。そりゃあだいたいめぼしいところは既に行ってるからね。だからっていつも行ってることや、やってることをするのは違う。

 普段彼女がどこへ行きたいとかなにをしたいっていうのを言ってくれるから、それを中心にどう移動するかとか近くにこれがあるから寄ってみようみたいなことを考えられる。彼女頼みの進行になってしまっている。

 色々調べても全く手応えがないので僕は途方にくれた。遊びのプランすらひねり出せないような駄目な人間なんだって勝手に落ち込んだ。

 なんとか出した5つのプランもいまいち彼女に響かず、もうだめだー遊んでもらえないかもしれないーって思っていたんだけど、結局僕の出した案の中の「映画を観る」が採用された。一安心。

 いつもの時間に目を覚ました僕は、いつものように支度をして彼女を迎えに行った。今日の持ち物はいつものカバンに加えてノートパソコンもある。これは後ほど使うことになる。

 彼女を車に乗せ、向かうはラーメン屋さん。大のお気に入りで定期的に食べに行くところだ。いつものように注文をして、ラーメンの味を比べたりして美味しく頂いた。以前、彼女はそんなにラーメンが好きじゃないって思ってたから外食でラーメンを食べに行くっていうのがこんなに定番化するとは思っていなかった。僕が紹介した所を気に入ってもらえて嬉しい。

 そのあと予定通り映画を観に行くことに。観たい映画の選択肢があまりなかったので迷うことなく選んだ。彼女と映画を観に行くのはこれで三度目。普段あんまり行こうってならないから結構珍しい。僕はここでもちょっとウキウキした。デートの定番って感じで良い。

 ただ、映画を観ることを提案したのは僕で、観る映画を決めたのも僕だったので、この映画が面白くなかったらどうしよう!!ってすごく心配だった。

 映画の最中も彼女が退屈してないかなーってちょいちょい気にしていた。

 結果、面白かった。そんなに期待していなかった分いい意味でそれを裏切られたなって感じだった。観に行ってよかったなーって感じ。

 ラーメンを食べた直後から、和菓子を食べたい!と彼女が言っていたので、車を少し走らせたところにある和菓子屋さんへ向かった。道中は映画の感想を言い合えて楽しかった。映画に限らず何かを一緒に体験した後って新鮮な感想を言い合えるのがいいよね。彼女が気になったところと僕が気になったところが共通していれば嬉しいし、着眼点が違えば面白い。

 お目当てのお菓子を手に入れて、ちょっとゆっくりしようってことで僕らのお気に入りゆっくりポイントへ向かった。

 彼女が頭痛いというので首と頭をちょっとマッサージした後、お菓子を食べた。

 そしてここでやっとノートパソコンの出番。なにをするかというと、彼女の甥っ子の写真を確認するという作業。甥っ子の写真を現像するということで、それ用にデータを用意したのだ。そのデータを一緒に確認するためノートパソコンに出動願ったわけだ。

 約1000枚の写真をだーっと確認した。その確認作業だけで一時間以上掛かった。

 でもどの甥っ子も可愛くて可愛くて、二人でにやにやしっぱなしだった。

 甥っ子に夢中になっている間に、晩御飯をどうにかしなきゃいけない時間になっていたので、お好み焼きを食べに行くことにした。最近気づいたけど、僕はお好み焼きが結構好き。焼く過程とかも好き。で、彼女もお好み焼き食べたいって言ってくれる。好物リストに載せてもいいかなあ。

 二人で一枚ずつ注文して、半分こして食べた。今日はそこまでお腹すいていたわけではなかったので、これくらいでちょうど良い量だった。

 解散してもいいくらいの時間にはなっていたのだが、もう一仕事することにした。甥っ子の画像をもう少し厳選して、写真にする際に選ぶ手間を省こうという提案に彼女が同意してくれたのだ。

 さっそく作業に取り掛かる。彼女には選別を任せ、僕はひたすら指定された画像を除外していく。写真の確認に一時間掛かったのだからお察し頂けるとは思うが、この作業にもかなりの時間を費やした。おそらく計三時間は甥っ子画像に費やした。

 ただまあこの作業の楽しいこと楽しいこと。可愛い甥っ子を眺めているのが楽しいのもあるし、彼女とあーだこーだいいながら選ぶっていうのがやっぱり楽しかった。

 時折あまりの甥っ子の可愛さに馬鹿になりながら、一生懸命画像を選んだ結果、約200枚にまで抑えることができた。それでもかなりの量だ。

 どの甥っ子も可愛いから選べないー!って彼女が言い出さないか心配だったけど、バッサバッサといらない画像を選んでもらえたので非常に作業は捗った。よかった。

 写真選別作業は非常に楽しいので、またやりたい。意味もなくやりたい。

 今日も楽しかった。プランを練っている時は目の前が真っ暗になるかと思ったけど、一生懸命考えたことは無駄にはなっていないはず。行きたいところとか食べたいものとか、彼女にばっかり提案してもらわないでもっと自分で主張できるようにしたいなって思う。きっとそのほうが彼女も楽だと思うから。そしてきっと優柔不断で主張できない僕はあんまり好きじゃないだろうから。

 彼女に遠慮してばかりいないで変わらなきゃいけないなって思った。