かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

視界不良

 今日は仕事で、彼女も仕事だったんだけど、働く時間帯がほどんど被らず、すれ違いだった。

 最近人手不足のため、僕のいない所を彼女が補い、彼女のいない所を僕が補うというような形になっている。だから彼女と一緒に働く機会が以前よりも格段に少なくなった。寂しい限りである。

 ちなみにこれは僕と彼女の力量に差がなく、他の誰かで補うよりも僕たちを分散して配置したほうが戦力的に良いという考えがあってのことだと思う。仮にくまもんがそこまで考えていなくても、全体の戦力を見たときに総せざるを得ない状況になっていることは間違いない。

 ということであんまり彼女に会えない。

 昨日が楽しかったので、今日ちょっと顔を合わせるだけという落差に耐えながら必死に仕事をこなした。

 帰り、彼女は仕事後に予定があったため出掛けていたのだけれど、僕の仕事終わりの時間に彼女も予定が終わり会えそうだということでコンビニで待ち合わせした。

 こういうのもなんだか久しぶり。

 僕のほうが早く着いたのでしばらく車内でぼーっとしていた。

 なんだか疲れて元気がでなかったけど、彼女が来てくれて嬉しくなった。

 僕は特に話したいことがあるわけでもなく、彼女もどうしても話したいことがあるわけでもない。でも一緒にいるっていう状態が心地よい。

 彼女の話を聞いたり、彼女の甥っ子の写真や動画を観て和んだりしてしばらく過ごした。彼女は本当に甥っ子が大好きで、スマホの背景画像も甥っ子だし、スマホに入っている画像や動画の多分8割以上が甥っ子。甥っ子の動画を見ているときの彼女はとっても嬉しそう。嬉しそうに背景画像を見せてくる彼女が可愛い。可愛いでしょ?って見せてくる彼女も可愛いよって思う。

 しばらく話をして帰りましょうかってなって、僕も彼女も車だから彼女の家まで僕が先に車を走らせ、彼女が後ろを着いてくる。なんかこれも好きなんだよね。今日は昼間暖かったのに夜寒くなったせいか霧が出ていて、かなり見通しが悪かった。僕が先導しているから彼女は安全!なんて思って誇らしげに走ってた。

 彼女の家の前で別れて帰路につく。途中彼女から、運転気をつけてねっていうメッセージが来た。僕はその彼女の気遣いが嬉しくて、涙が出そうになった。冗談じゃなくて本当に。優しい。なんていい子なのって思った。

 お陰でごきげんで帰宅することができた。彼女の優しさに触れられるだけでこんなに幸せな気分になれるんだなーって毎度のことながらびっくりする。

 仕事終わりに彼女に会えて良かった。