褒められて伸びる
彼女は褒められて伸びるタイプだ。
彼女が大学の頃、人は大半が褒められて伸びると自称するが、ほとんどが厳しくされて伸びるタイプであるという主張をする教授がいたらしいんだけど、その教授が彼女に「君は褒められて伸びるタイプだった」って言って彼女だけすごく褒めてくれたらしい。
それくらい褒められて伸びるタイプだ。
褒められて伸びるタイプっていうのは周りに評価されて、偉かったねとかすごいねとか言われるのがモチベーションに繋がって、もっと頑張れたり努力を続けられたりするわけだ。褒められることで成長できるってことだもんね。
殆どの人は褒められると調子に乗ったり、満足して努力をやめてしまったりするんだと思う。だから適度に厳しくしなければならない。
しかし彼女にはそれが必要ない。
彼女は少し前に言ったように、自己評価が常に低めに設定されている。自分ができていないんじゃないか、周りから悪い評価を受けているんじゃないか、だめだって思われてるんじゃないかって心配している。根拠の無い自信とか、調子に乗るっていうことがない。
だから彼女は褒められたとしても、それを100%真に受けて舞い上がってしまうってことがない。調子に乗らないし、なんだったらそんなに喜びもしないかもしれない。本当に褒められているんだろうか、なにか裏があるんじゃないのかって疑心暗鬼になりそう。
でも彼女を褒めれば、ひとつひとつは彼女にとって大きな影響を与えないかもしれないけど、積み重なっていくことで彼女の自信へと繋がると思う。そしてそれは彼女がもっと頑張るために必要なことだし、成長するために必要なことだと思う。
だからやっぱり彼女は褒められて伸びるタイプだ。
自己への評価が厳しい人に厳しく指導するのは完全に逆効果。彼女も厳しくされたらその厳しさを何割か増しにして自分にもっと厳しくなってしまう。本当に自分はどうしようもなくダメなんだって思うようになる。
そんな風にしたら彼女の可能性をすべて奪ってしまうことになる。成長なんてできやしないし、努力する力だって奪ってしまう。
彼女は褒めれば褒めるほど頑張れる。褒めれば褒めるほど伸びていく。彼女にとって褒められるっていうのは自分のことを認められたってことで、すごく嬉しい事だから。それがその後のやる気に直結する。
僕が彼女のことをかわいいかわいいって褒め続けているから、きっと彼女は可愛くいようって頑張ってくれている。これも褒めて伸びるに入るかな。
ほんの些細なことでも、彼女を褒めればこちらが思っているよりも彼女には良い影響を与えられる。そしてこちらが思っている以上に彼女は頑張ったり結果を残したりしてくれる。
彼女の成長は周りの人次第。良い相手と一緒にいることができれば彼女はどんどん成長していけるんだろう。