かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

思考を読み取る

 今日漫画を読んでいたら、長い間一緒にいた事によって相手のタイミングとか求めていることとか分かるようになって、あうんの呼吸みたいなものが生まれたっていう場面があった。こういうの凄くいいよねって思った。

 もしかしたら、男のほうがこういうのに良さを感じるのかもしれない。漫画の中でもその事実に喜んでいるのは男のほうだった。

 で、僕と彼女はどうか。

 きっと僕のことは彼女の観察力もあって、よく把握してくれていると思う。僕が気付いている以上に。

 僕がくだらないことを考えていると、僕が考えていることを読み取られることがある。きっといま置かれている状況を観察して僕の考えそうなことを導き出しているんだと思う。このタイミングならこんな馬鹿なこと考えてるだろうみたいな感じで。それがかなり当たる。

 彼女はちょっと会話しただけの人とか、入ったお店の店員さんとかに対してもその人がどんな人かというのを考えるらしい。仕事中はこんな感じだけど、家に帰ったらどんな感じなんだろうかとか、どんな家に住んでいるんだろうかとか。

 それくらい観察して考える彼女だから、そんなに深い付き合いではない相手でも、こんなことを考えそうとか、こんなこと言いそうっていうのを予測できる。それが結構当たっていたり、たしかにそうだって納得できたりするから素晴らしい。

 観察して考察することを無意識に行っている彼女だから、長時間一緒にいる僕の考えそうなことなど、手に取るように分かるんじゃないかな。煩悩にまみれたこと考えている時なんかは特に。

 考えを当てられて嫌な感じがするわけではない。むしろ、よく分かったなあすげえ!ってなったり、僕の伝わってほしいなあって思ったことが伝わっていて嬉しくなったりする。

 僕も誰かを観察して、その人の好みとか行動とかを予想するのは好きだ。現在その対象が彼女にばかり向けられているという感じで、あまり他の人のことを考える余裕がない。彼女がどんなこと考えているのかなとか、今何を求めているのかなとか、考えても考えても答えは分からないんだけど、ずーっと考えてしまう。

 その成果か、無言でなにかして欲しそうな彼女が今ティッシュを欲しがっている!とか、ペットボトルのキャップを開けて欲しがっている!とか予測して先回りができるようになった。予測しきれないこともある。

 この間は、最近こっち見てって思っている時に全然見てくれないって言われてしまった。気付くのが遅くなったって。それがどんな時かっていうと、スマホで何かを僕に見せたがっているときとか、変な顔をして僕を笑わせようとしているとき。僕が気付かないと彼女の努力が水の泡になってしまうっていう場合が多い。

 今ではなく先のことを考えていたりして、何かに思考を奪われている時があって、今現在目の前にいる彼女に対して集中力を欠いてしまうことがあるんだと思う。気をつけないと。

 そんなわけで彼女と僕は結構高いレベルで意思の疎通ができていると思う。それはお互いがお互いのことを考えているっていう証拠かなと考えると嬉しい。

 僕って考えていることが顔に出るのかなあ。