かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

お化粧上手

 彼女はおしゃれに対する知識が豊富だ。

 お化粧とか、ファッションとか、女の子に必要な知識っていうのを一定水準以上持っているような気がする。

 仕事的におしゃれに制限があるので、彼女のおしゃれ自由度はかなり低いわけだが、それでもお化粧のテクニックとか化粧品に対する知識はしっかりと持っている。

 お化粧って、関心のある人と関心のない人の分かれ方が結構極端な気がする。そしてすごく関心のある人の中でも、化粧が上手な人と下手な人に分かれている。関心のない人の中にもきっと必要最低限のお化粧はちゃんとできる人もいれば、全く化粧のいろはが分からない人もいると思う。

 で、彼女は関心のある人の方に分類されて、なおかつお化粧がうまい人だと思う。お化粧に対してすごくお金を掛けるとか、いいものを厳選して使ってるとかそういうタイプではなく、適度に必要なだけお金を掛けてその中で賢くお化粧をしていくタイプ。お化粧に対する姿勢の中で好感が持てるタイプの人だ。

 普段僕はあんまり彼女のお化粧について意識しない。たまにマスカラをした、しなかったとか、アイラインの入れ方をかえたとか、そういう時に何かいつもと違うなあって感じるくらい。その違和感をよーく観察すると、あぁこれが違うんだなって分かる。

 で、彼女のお化粧に関してあまり意識しないのは、僕がお化粧に対してあまり関心がないからではなく、彼女のお化粧が上手くて自然に見えるからじゃないかと思った。

 明らかにお化粧濃いなって人とか、なんか目の雰囲気おかしいなみたいな、お化粧下手な人とか、感覚がぶっ飛んでる人っていうのはぱっと見で分かる。僕に化粧に対する知識があるなしに関わらず、何か変だなっていう感覚を抱かせてくれる。

 僕としては本来お化粧というのは、お化粧してますよってアピールするものではなく、お化粧をしたことによって可愛くなることが目的であると思っているので、僕がぱっと見で違和感を抱くのは失敗なのではないかと思う。

 僕がぱっと見で可愛いなあと思えば成功なわけだ。

 彼女は自然で効果的なお化粧ができているから、いつも僕は彼女を見て可愛いなあって手放しで褒められるわけで、ここで彼女のお化粧に違和感があったら僕はちょっと褒めにくくなってしまう。

 僕にとって彼女はすっぴんでも素晴らしく可愛いので、お化粧によってそれが損なわれてしまう可能性だってあるはず。だけど彼女はちゃんとお化粧をすることで可愛さをプラスできている。

 でもなんども言うようだけど、僕は彼女のすっぴん状態のお肌が好き。

 で、彼女はそういうお化粧を効果的にするための知識とかテクニックというのをしっかり持っていて、女性としてかっこいいなあって思った。

 あんまりお化粧しないんでわからないですーとか、お化粧大好きですっていいながらろくにできない人とかより、彼女のほうがすごく好き。

 お化粧という行為が、身だしなみを整えるのと同じというのを彼女といるようになって教えてもらったんだけど、たしかにそのとおりだなあと感じていて、だからその身だしなみをきっちりできる彼女って素敵だなって思ったのでした。お化粧だけじゃなくて、ファッションもね。

 きちんとできる彼女素敵ってこと。