かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

嬉しい嬉しい

 僕は彼女がいつも、嫌われているかもとか、評価されないとか心配しているので、それを否定する材料を見つけると嬉しくなる。ほんの些細な事でも。

 ただ、それを彼女に伝えたことで喜んでくれるかはまた別の話。それは嫌われてないってことにはならないとか、それは別に評価されてるってことじゃないとか反論されてしまうこともある。

 だから反論の余地がないほどの良い材料を見つけたいなあと日々思っている。

 昨日、彼女のことが話題に上った。彼女の仕事ぶりを評価してくれている内容で、仕事をテキパキこなしてくれるから彼女がいてくれると仕事が早く終るというような話だった。僕もそれに大いに賛成して、これは彼女に報告しなくっちゃって思った。

 彼女のことを評価してくれた人は、なんでもかんでもペラペラ本音を喋る、良くも悪くも裏表のない人なので、これもきっと本当に思っていることなんだろうと思えた。彼の他者に対する仕事のできるできないに対する評価はある程度信頼できるから、彼が評価しているという事実が僕にはとっても嬉しかった。

 ちょっとしたことではあるんだけど、こういうのが嬉しい。

 加えて今日、彼女にとって嬉しいことがあった。彼女の誕生日が近いので、同僚のおばさまからお誕生日プレゼントを貰ったのだ。

 おばさまは彼女が嫌われてないかなって心配している相手のうちの一人だったのだが、わざわざプレゼントを用意してくれたことで、嫌われてなかった!って安心できたようだった。

 普段彼女は、本気で嫌われているっていうことはないって分かっていても、嫌われていないと安心するための材料が揃っているわけではないから、安心できずにいる。でも相手からの好意を確認できれば、かなり安心の方に気持ちが傾く。

 だから今日プレゼントを貰ったという事実がまず彼女をすごく安心させたし、喜ばせたと思う。

 加えてプレゼントの中身がすごく素敵だったので、彼女は更に嬉しかった。いくつか細かいプレゼントがあったんだけど、その中で一番彼女が嬉しかったのは髪ゴムにリボン形の飾りがついているすごく可愛いやつ。色合いも彼女の好みにぴったりで、おばさまの中のイメージで選んでくれたとするとかなり本当の彼女に近いセンスあるチョイスだった。これは嬉しい。

 彼女のことを考えて選んでくれた感じがすごく伝わってきて、僕も嬉しくなった。こんな風に彼女を喜ばせるプレゼントができるってすごいなあって思って思ったし、彼女のためにプレゼントを用意してくれる人がいる、彼女がそれだけ愛されてるってのも嬉しかった。

 そんなわけで、僕の聞いた彼女の高評価の話は本当にちょっとした出来事で、彼女がそれで嬉しい気持ちになったかは分からないけど、プレゼントの件は彼女をものすごく喜ばせた素敵な出来事だった。

 彼女が嬉しいと僕も嬉しい。