かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

甥っ子イベント中

 数日前から彼女の家に甥っ子が来ている。

 彼女の大好きな甥っ子。甥っ子のおかげで彼女が元気になるから僕は嬉しい。

 でも仕事とか予定が入っているとかで、なかなか遊べなくて可哀想。

 前みたいに深夜に起きちゃって寝かしつけるというイベントも起きないし、彼女が仕事から帰ってくるとギリギリ起きているか、もう寝ちゃっているかというような状態だから触れ合う時間が少ない。

 彼女の話を聞くと、彼女の家では甥っ子フィーバーが起こっているようで、みんな甥っ子が可愛くてたまらないみたい。彼女から家でこんな感じだよとか、こんなことがあったよっていう話を教えてもらう度に、いい家庭だなあって思う。おじいちゃんもおばあちゃん(彼女のお父さんお母さん)も甥っ子のお父さんお母さんも、みんな良い人で優しくて温かい。この中で育てばきっといい子になるだろうなって思う。僕もこの輪の中に入ってみたいなって思うくらい素敵な家族だ。

 そういえば以前、彼女と選んで買った服を甥っ子が着てくれていて嬉しくなった。写真で見ただけなんだけどね。ズボンはすぐに分かったんだけど、Tシャツはしっくりきすぎてて気付かなかった。彼女に教えてもらって、あぁ!ってなった。とっても似合ってた。

 今日も彼女は出かけた先で甥っ子に服を買ってあげたらしく報告が来た。送られてきた写真を見てみると、さすがセンスのある彼女が選んだだけあって、素敵な服だった。シャツとカーディガン。どちらもおしゃれで、ただ素敵っていうだけじゃなく、ちゃんと甥っ子に似合うかどうかも考えられている良いチョイスだなと思った。

 甥っ子と遊ぶために早起きしたり、休日の予定を空けて一日中遊べるようにしたりと、甥っ子を溺愛する彼女を見ていると、ちょっとだけ甥っ子が羨ましい。ただ、甥っ子が可愛いのは僕もよくわかるので、勝ち目ないなあって思う。

 さすがに甥っ子相手にヤキモチを妬くことはないので、彼女が嬉しそうなのを見て僕も嬉しくなっている。彼女から送られてくる写真や動画を見て僕もほっこりするし。

 いつまで甥っ子がいるのか分からないらしいけど、できるだけ長くいて彼女を喜ばせてあげてほしいなあと思う。甥っ子のことを話す彼女はいきいきしている。

 甥っ子がいなくなった時の喪失感を果たして僕が埋めることができるのか、非常に難易度の高いミッションが待ち受けている。