かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

同じ発想

 彼女と発想が被ると嬉しい。

 例えば何か話していて同じ言葉を発するとか、何かを買うときに同じものを選ぶとか。被って嬉しかったことは結構覚えているもので、特に最初の頃の発言が被ったこととか、車で移動中に同じ看板に注目していたこととかはすぐに思い出せる。

 最近は同タイミングで同じ発言をするっていう出来事がなかった。でもどうやら別々のタイミングで同じ発言をするっていうのを知らず知らずのうちにやっていたようだ。

 我々の上司(チンピラ)が、職場の仕組みを悪い方に変えようとしたことがあった。事前に反対意見が出ていたにも関わらず、自分の正しさを信じて疑わなかったチンピラは、わざわざアンケート用紙を作り、新しい仕組みの是非をみんなに問うた。結果は賛成1(チンピラ票)残りは全て反対という大敗を喫したのだが、それ以降もなにかと仕組みを変えたがっている。今回もまた大掛かりな変更にやる気を出しているのだが、どう考えても意味のない変更で、既に不満が噴出している。その話を聞いた僕は、またアンケートをやるんですかね!なんて茶化したのだが、どうやら彼女もその話を聞いてアンケートの話題を出したらしい。昨日彼女からその話を聞いて、僕も言った!僕も!って思った。あーやっぱり同じこと考えるんだー!って嬉しくなった。

 それで思い出したのが、更に少し前の話なんだけど、休みの希望を事前に提出するはずだった後輩がいて、でもその後輩はそれをすっかり忘れていた。結局提出期限を過ぎての希望提出となったのだが、そのときに僕がその後輩に、休み希望ちゃんと出さなかったら全部出勤にするぞ!って言った。そうしたらその場にいた上司に、彼女も全く同じことを言ってたよって言われた。その時も嬉しくなって、数回確認してしまった。「え?彼女も言ってたんですか?」「全部出勤にするぞって言ってたんですか?」って。

 どちらも些細な事だし、特別な発想だったわけでもないから、こんなことで喜ぶの?って思われるかもしれないけど、僕にとってはすごく嬉しい事だった。

 特に彼女と合わせようとしたわけではないのに、勝手に一緒になってるっていうのがいい。無意識のうちに彼女と同じ行動をとっているってことは、自然と彼女の発想に近いところにいるってことだから、すごく素敵。

 彼女は僕と発想が被っても嬉しくなさそうだけど、もしかしたら表に出さないだけで喜んでくれているかもしれない。ポジティブに考えておく。