かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

風邪っぴきさん

 風邪を引いた。きのうの時点で喉がすごく痛くて、あぁこれはもしかしたら風邪かもしれないなーって思っていたらやっぱり風邪だった。ちょっとだけ熱が出た。

 朝方目が覚めて風邪だって思った時に、なによりもまず、彼女大丈夫かなあって思った。昨日彼女も乾燥のせいか喉が痛いって言っていたし、一日中一緒にいた僕がこんな体調ってことは彼女も風邪ひいてるかもしれない!って心配になった。僕と一緒にいたせいで風邪ひいたとしたら申し訳なさすぎる。といってもまだ早朝なので確認することもできず、僕は寝苦しさを感じながらも体調良くなれーと思って再び眠りについた。

 何度か目が覚めては再び寝てというのを繰り返していたら彼女が起きる時間になった。おはよーっていう連絡とともに熱が出たっていうお知らせをした。彼女の方はそこまで体調が悪い感じでもなく、一安心。彼女を送り出して僕はもう一眠りした。彼女からしばらく遅れて、僕も仕事のため出勤。彼女に挨拶しにいったら、やっぱり彼女も風邪っぽいらしい。時間的に余裕があったのでいそいで風邪薬を買いに行った。

 自分の体調が悪いのは良いけど、彼女の体調が悪いのは困る。この、自分の体調が悪いのは良いっていう考え方も彼女からしたら迷惑かもしれない。体調が悪くてもいつもどおりでいられればいいけど、しんどそうだったりとか明らかに声が出てないとか、そういうことになったら、本人は良くても彼女が気を遣わなきゃいけない。心配したり、仕事を代わりにやってあげたり。体調悪い本人がいくら大丈夫だから気を遣うなって言ったって、無視することはできない。

 僕自身が明らかに普通より調子悪くて、なおかつ彼女の調子の悪さの原因も自分となるともう本当にごめんなさいという気分だった。救いだったのは、僕の体調悪いですっていう感じが出ている顔面を見て彼女が笑ってくれたこと。体調悪そうな顔してんじゃねえよって言われたら膝から崩れ落ちてたと思う。

 今日はわりともくもくと作業をする時間が多くて、体力的にきつい仕事ではなかったので幸いだった。彼女もちょいちょい様子を見に来てくれた。

 心配してもらいたいとは思ってないんだけど、彼女が体調大丈夫?って心配してくれるとやっぱり嬉しい。おでこに手を当てて熱を計ってくれるのとかすごくいい。体調悪いのにちょっと浮かれちゃう。

 なんとか仕事を乗り切って、帰りにコンビニへよって温かい飲み物を買って、彼女と少し話をして帰宅した。

 明日も仕事だから調子を良くしなきゃいけない。

 あんまり普段体調不良にならないから、しんどさに対する耐性がない。彼女もこれくらいしんどいときに頑張って仕事していたんだろうなあと思う。もっとしんどい時も頑張っていたんじゃないかな。

 今回、同タイミングで風邪をひいたということがちょっと嬉しくなっちゃう。冷静になれば全く喜ぶようなことじゃないのも分かる。とにかく、あからさまに風邪だ!ってなったのが僕でよかった。彼女が苦しむのは嫌だ。彼女の分も苦しんでいるんだとすれば、もっとしんどくても頑張れる。あぁこれがドMか。