かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

物足りない感じ

 先日出席した結婚式で大学時代の友人たちと久々に会って話をしたんだけど、その時にふと物足りなさを感じた。

 楽しいし、会話も盛り上がっているんだけど、何か物足りなさと、ぴったりと噛み合っていないような感覚があった。

 なにが物足りなかったかといえば彼女の存在だし、なぜぴったり噛み合った感じがしなかったかといえば彼女がいなかったからだ。それはあの場に彼女がいてほしかったなーという意味ではない。さすがにあの場に彼女がいたら居心地が悪かっただろう。そういうことではなくて、普段彼女と会話して噛み合った状態、意思の疎通がきっちりできている状態の楽しさとか満足感を得ているから、そのレベルに至らない状態での会話に物足りなさを感じたらしい。

 求めていた返しと違うなあとか、盛り上がりがいまいちだなあとか、ここにツッコミが来ないなあとか。

 思い出話とかすれば楽しいし、意見も合うし、話をするのは本当に楽しいんだけど、ちょっとしたところであれ?って思う部分があった。

 あと気付いたんだけど、僕すごくおしゃべりになってた。非日常ということでテンション上がっていたってのもあるんだろうけど、めっちゃ喋った。友人の車に乗せてもらって移動したんだけど終始喋ってた。昔こんな感じだったかなあって話しながら思ったんだけど、今振り返ってみても確実におしゃべりになってる。

 みんな僕の話で笑ってくれてたからいいけど、ちょっとしゃべりすぎて引かれている気がしなくもなかった。たぶん気のせい。

 場を盛り上げようという精神がいつの間にか培われていたらしい。

 彼女と一緒に過ごすようになって、明らかに僕にエンターテイメント性が生まれた。昔の僕はここまで場を盛り上げようなんてしなかったと思う。そういう発想がなかった。 彼女を見ていると、場の空気を悪くしないようにとか、盛り上げようとかっていう気配りをしているのが伝わってくる。それを受けて僕もそういう部分に気を遣うことを学べたんだと思う。 相手がどんな気持ちでいるのかなとか、これをやったら喜んでくれるかなっていうのを昔よりもずっと考えるようになった。 やっぱり彼女と一緒にいる時が一番楽しいんだなあって実感した出来事だった。そして今僕のことを一番分かってくれているのは彼女なんだなって思った。やっぱり彼女ほど素敵な人は他にいない。