かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

僕というフィルターを通した視点

 彼女は客観的な意見を求める。

 僕が彼女を可愛いと思っている、という情報ではなく、僕から見て周りの人が彼女をどう思っているかという情報が欲しいらしい。

 彼女が普段感じている、あの人からはこんな風に思われているんじゃないか、あの人からはこう思われているかもしれない、というようなものと、僕が見た情報を照らし合わせることで初めて信憑性のある情報となるのだろう。

 彼女が、普段仲良く話せていると思っている人に、実は嫌われているなんてことはないよね?という思いを抱いたとする。そうすると彼女の中に、大丈夫だろうっていう思いが70%、嫌われているかもという思いが30%くらいの割合で存在することになる。

 そこで僕に嫌われていないかっていう不安を打ち明ける。そうすると僕はそれを受けて、自分から見た彼女と相手の人の関係性について考察し、結果を彼女に伝える。彼女がいないところでその人が彼女の話をしていたよとか、彼女と話をしている時が一番楽しそうだよとか、彼女にだけ話していることがあるんだから信頼されているよとか。僕という第三者からの意見を聞くことで、彼女の主観と客観的な意見のすり合わせが行われる。

 結果、大丈夫だろうっていう思いが80~90%くらいになれば、とりあえずは安心できる。

 主観だけで物事を捉えることの危うさをよく知っているのだろう。

 自分が大丈夫と思っていても、実は大丈夫じゃないみたいなことにならないように、僕に意見を求めてくれるんだと思う。

 一人で考えていくら大丈夫だと思っても、それは自分の中だけで、見落としとか考えの間違いというのがあるかもしれないから、もう一人から意見を聞いて総合的に考えたほうが安心できるもんね。

 あと彼女は、僕が彼女のことを好きだから僕の主観からの意見は偏っていると思っているようだ。本当は可愛くなくても可愛く見えるとか、本当は60点のものが80とか90点くらいに見えてしまうというような、好意による加点。だから僕に対して、客観的な意見を求めるというのもある。

 僕から見てどうなのかではなく、僕という目を通して見た周囲の意見が必要とされているようだ。

 だからといって僕の主観からの意見が無意味とか必要のないものではないだろうし、きっとなかったら彼女が寂しがると思うので、僕から見た彼女の素敵さとか可愛さっていうのはどんどん主張していく。同時に彼女を中心とした周囲にも気を配ることを忘れず、彼女に必要とされたときに必要な情報を適切に提示できるよう準備しておく。

 彼女に助けが必要な時、すぐに助けられる存在でありたいからね。