かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

自分の存在価値

 ときおり、彼女にとって僕ってなんなんだろうとか、僕のことどう思っているんだろうって不安になる時がある。

 こういう不安は僕だけじゃなくて、彼女と仲良くしている同性の友人もそう思うらしく、そうなってくると仲の良い人を不安にさせる何かを彼女が持っているということになるのかなあと思った。

 彼女は追えば逃げるが、こちらが逃げても追ってはこないというような性格をしている。そこが不安になる原因なのかなって思う。

 僕も彼女の友人であるももちゃんも似たようなタイプの人間のような気がする。彼女のことが大好きで、彼女を独占したいというような思いがあって、自分の苦しさとか辛さに酔うところがあって。彼女からももちゃんの話を聞くと、ももちゃんの考えてることも分かるなあって思う時が多い。同時に、僕はそういうの我慢してるのにそんなわがまま言って彼女を困らせやがってって思う時も過去にあった。

 とにかく僕とももちゃんは似ているんだと思う。

 彼女と交流のある友人みんなが、彼女に必要とされているか不安になったり、彼女にどう思われているのか不安になったりするわけではない。僕やももちゃんのような性格の人がそうなるということなんだと思う。

 先ほどの彼女の性格の話に戻ると、僕が彼女に構ってもらいたくて「構って構ってー」って行くと「はいはい」ってあしらわれる。彼女が暇で僕に「構ってー」って言ってくる時に僕が「はいはい」ってあしらったらもう構ってもらいに来てくれなくなってしまう。実際にあしらったことがないのでここはそうなるんじゃないかなっていう想像。

 自分が彼女を求める気持ちに対して、彼女の気持ちが冷めているように感じるんじゃないかな。それは結局、彼女を求める気持ちが大きすぎるからなんだと思う。ももちゃんはどうか分からないけど、僕は24時間ずっと一緒にいたいって思うくらい彼女を求めている。そして彼女のためなら自分の何よりも彼女のことを優先していいと思っている。

 でも彼女は自分のやりたいこともあるし、他の人との付き合いもある。それは当然のことだ。だから必然的に、自分は彼女を求めているけれど、彼女はそれに応えられないっていう時間がたくさん生まれる。それは仕方のないことだと分かっていても悲しくはなるもので、悲しくなると不安にもなるんだと思う。

 ももちゃんからすれば、僕という存在が彼女にとって大きなものと思えるようだ。仕事で一緒にいられるから密接な関わりがあるように思うのかもしれない。会話の中で僕の話が出れば、頼りにしてるんだって感じるかもしれない。そうすると比べる必要なんてないんだけど、僕と自分を比べてしまって不安になるんじゃないだろうか。

 冒頭で述べたような不安にさいなまれるのは、彼女を独占したいとか、彼女に自分を一番必要としてもらいたいという思いがあるのが原因かな。だから自分と誰かを比べて、自分のほうが必要とされてないかもって不安になったり、自分が相手してもらえないと寂しくなって、重要だと思われてないのかもと思ってしまうんだろう。

 彼女からしたらいい迷惑だね。勝手に不安になられているんだから。

 彼女のことが大好きで、彼女をすごく必要としていることの裏返しでもあるわけで、彼女を困らせないように自分の気持とうまく付き合わないといけないなと思う。ももちゃんにもそうしてもらいたいところだ。