かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

言葉で導く

 今日彼女を怒らせてしまった。

 彼女の意図していたことを僕が全く読み取れずに勝手に行動したため、彼女の計画を全部潰してしまったという感じの出来事。

 僕が余計なことを言ったのが原因。でも僕はしばらく自分のしてしまった失敗に気付いていなかった。だから彼女が怒っているとも思っていなかった。そのせいで彼女を更に苛立たせてしまったかもしれない。反省すべき点が多い。

 何度か謝って許してもらえたのでよかった。

 彼女を怒らせてしまった時にいつも思うのが、無視されなくて助かるってこと。怒っている彼女にLINEでごめんねとか送ると、ちゃんとそれに対して返事がくる。まだ怒ってるからねとか、君のここが良くなかったとか、なにかしら反応がある。怒ると無視する人っているじゃん。困るよね。こっちがどれだけ反省してても聞いてくれないし、謝ろうにも聞いてくれなければ意味がないし。電話かけても着信拒否されたり。彼女も超怒ってるときは電話出てくれなかったっけな。でも諦めずに連絡すれば必ず反応してくれるなーっていうのがある。

 どんなことをしても最終的には許してもらえるっていう気持ちがあるわけじゃない。そんなはずないし、どちらかと言えば毎回、今回はもうだめかもしれないっていう考えが頭をよぎる。だからこそどうやって謝ろうかとか、許してもらうにはどうしたらいいかなあって考えて一生懸命それを実行するわけだ。で、もしそれを一生懸命実行しても全部無視されたら僕の心はバキバキに折れて、謝る気力が失われてしまうかもしれない。でも、更に怒られるでも、文句を言われるでも、なにかしら反応があればそれに対してまたどうしようかって考えられるから、頑張り続けられる。

 だから彼女が怒っても僕を無視しないっていうのはすごく嬉しいことだ。

 少し話がずれたので元に戻す。

 今日の出来事を振り返っていた時に気付いたことがある。

 彼女は自分の発言が相手にどう捉えられて、結果どういうことが起こるのかをすごく考えている。以前からこれに関しては気付いていたんだけど、今までの認識以上に彼女が考えているんだなって感じた。

 Aという情報を伝えることで、通常、結論がBという形になるとする。でも彼女はAという情報の伝え方を工夫することで結論をCという形に導くことができる。まるで言葉の魔術師である。

 実際彼女の思い通りに全部のことが進むかといったらそうではないだろうけど、でもある程度彼女の意思で物事が思った方に向かうように導くことができるんだと思う。

 それは彼女の言葉の使い方とか、機転の利かせ方だったり、相手の考えを読む力だったりで可能になるのだろう。

 彼女が、僕を喜ばせるのもへこませるのも思い通りにできるよって言う時があるけど、それはたやすいことだというのは分かって頂けるだろう。

 今日はそれを僕が介入したことでぶち壊してしまったということでたいへん申し訳ないことをしてしまいました。反省しております。

 僕も考えて喋ってるつもりだけど、彼女と比べると馬鹿みたいに何も考えないで喋ってるんだなあって思う。ただの馬鹿でした。