かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

突き抜けた好き

 彼女が挙げる好きなものっていうのは突き抜けて好きってものが多い。

 どれだけ食べても飽きないとか、あれば延々食べていられるとか、お店で見つけたらついつい買っちゃうとか、買い置きしておかないと落ち着かないとか。

 それだけ食べ続けて生活していた頃があるくらい好きだったものとか。

 彼女の好みの度合いの最大値が100だとすると、80より上が好き。それ以下がそこそこ好きとか普通とか、もっと下がれば嫌いとか。で、彼女が好きって表現するのは80より上のもの。僕自身の感覚は60より上が好きって感じ。僕のほうが幅広く好きって言うのに対して、彼女は好きの範囲が狭い。その分彼女が好きって表現するものの好き具合は僕よりも好きである可能性が高い。わかりにくい?

 例えば、僕はエビが好きだけどその好き具合は60くらい。でもきっと彼女のエビの好き具合は80とかそれ以上。同じ好きでも彼女ほうが圧倒的に好き。

 僕の中で80以上に好きなものってあんまりないと思う。彼女にはそれがたくさんあるように思う。チョコだったりチーズだったり。食べ物だけじゃなくて、熱意を注げるもの、好きなアーティストとか作家みたいな人物もそうだし、本とか漫画みたいな作品もそう。

 実際僕の中にも好きなものってたくさんあると思うんだけど、いざ好きなものを言ってって言われたら出てこないし、日々の生活でこれが好きだなあなんて自覚することもあまりない。

 彼女は好き嫌いの主張がはっきりしているから、受け取る側の僕からすると彼女の好きなものっていっぱいあるなあって感じるのかもしれない。お店で商品を見ていてあれが好きとか、一緒に何かを食べていて、これ気に入ったとか言ってくれるからわかりやすい。

 ただ注意しなきゃいけないのは、彼女の好きの範囲は広いようで狭いことだ。チョコが大好きって言ってもどんなチョコでも好きってわけじゃない。この間聞いたエピソードでは、ラスクが好きっていう話をした後にごまが入ったラスクを貰ったというもの。ごまが入ったラスクは好きじゃねえ!ってなったらしい。

 彼女の好きなものをたくさん知っていても、こういう事例があるので安心はできない。

 でも、彼女の大好きなものをきちんと把握して、それに合わせたプレゼントができた日にはとっても喜んでもらえるので、チャレンジする価値はある。

 一緒にいて彼女がとっても気に入ってくれるものを見つけられたり、とっても好きになるものを紹介してあげられたり、彼女の好きなものに僕が影響を与えられるのも嬉しい。彼女が好きって言ってくれるってことは、他の人の好きよりもだいぶ価値のある好きだと思うから。