かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

たくさん考える

 人の二倍考える人は十倍の収入を得ることができる、みたいな文章を目にした。それが実際にそうなのか僕には分からない。そもそも人の二倍ってどういう基準でなのかも分からない。数値化できるものでもないし。

 でもまあなんとなく言いたいことは分かる。

 たくさん考えるということは、考えていない人に比べて、取り入れている情報量が違う。これはどうだろうあれはどうだろうって考えることで、多くを見て多くを感じているはずだ。

 たくさん考える人は仕事ができるってことだと思う。だから収入だって十倍になるよってことだろう。

 彼女は考えずにはいられない人だ。

 自分の周りの人のこと、自分のこと、職場のこと、いろんな事を深く考えている。どうすればいいだろうとか、どうしてこうなっているんだろうとか、仕事でうまくいかないこととか、仕事ができない人のこととか。

 考えるという行為は不安と戦うための武器になる。

 不安に直面した時に、大丈夫だって思える材料を考えて探す。その不安に対処するための方法を考える。その不安が現実となってしまったときにどうするべきかを考える。そうすることでなにも考えていないときよりも少しマシな状況にすることができる。考えることで不安と戦えるのだ。上手くいけば不安は解消される。ただ、考えることで更なる材料が出てきて不安を助長してしまうこともある。そんな時は僕の出番。二人で考えれば不安に対して更なる有効な手段を探し出すことができる。

 不安と戦うためだけでなく、彼女は様々なことに考えを巡らせて行動ができる。

 仕事でこういう問題が起こっているからこれをみんなに伝達すればいいだろうとか、新人が仕事ができない状態だとなればこうやって教えればできるようになるかもしれないとか。

 あの人はこういう人だからこうやっておかないと嫌がるとか、この人はこの話が好きだから話題を振ってみようとか。

 想像力を働かせて、どうしたら良いか最善手を考えることができる。

 彼女の才能ってのは本来こんなところで燻らせていいものじゃないんだろうなって思う。

 この仕事じゃ、どれだけ考えて、どれだけ仕事ができても収入に関係してくるわけじゃない。僕らは自分で考えることを求められるけれど所詮は末端で、ある範囲を越えて行動できる権限はない。

 自分の考えたことを自由に実行できて、自分の考えがきちんと反映されるようなところでこそ彼女は輝くんだと思う。

 彼女といっしょに何かお店を開いたら楽しいだろうなあって思う。意見がぶつかって喧嘩しそうな気もするけど、二人で考えていいものが作れたらとっても楽しそう。

 考えるってことはとても大事。仕事についてのことも、対人関係についてのことも、なにも考えずにいたらうまくいかないことってたくさんある。

 彼女がたくさん考えて、たくさん不安になって、たくさん苦労した結果、上手くいったことや、知らず知らずに良い方向に導かれていることってたくさんあると思う。

 彼女自身が考えたことによってもっと恩恵を受けられたらいいのになと思う。彼女は大変な思いしてばっかりな気がするし。僕の頑張り次第かな。彼女にはもっともっと幸せを感じたり楽しさを感じたりして欲しい。

 たくさん考えた結果良いことがたくさん訪れる事を願う。