かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ろくでもない

 彼女の周りにはろくな男がいない。

 よくよく考えれば彼女の周りにいい男がいっぱいいたら僕が困ってしまうので、ろくな男がいないっていう状況はいいことなのかもしれない。いやいやよくない。彼女はそんなバカどものせいで多大なる精神的被害をこうむることとなる。彼女の周りの人たちもそうだ。

 彼女の周りにろくな男がいないのは別に彼女のせいじゃない。彼女が所属している団体にろくな男が参加していないだけだ。職場も彼女が趣味で参加しているサークルも。

 職場では彼女にべたべたして約一年間迷惑をかけ続けたクズとか。彼女を無条件で悪と決めつける上司とか。プライドが高くて人の悪口しか言わない人とか。とにかくろくな男がいない。そりゃあ人として尊敬できるなあって思った人もいたけど、圧倒的にクズが多い。まともな人1に対してろくでもない人9って感じ。

 そんな人達に彼女は嫌な思いをさせられたり、イラッとさせられたりしてばっかりだ。もちろん僕もうんざりしたり、イラッとしたりすることが多々ある。それでも相手が上司なら我慢しなきゃいけないし、後輩であってもあまり言い過ぎたら反感を買うだろうから気を遣わなきゃいけない。

 ストレス溜まるなーって思う。

 職場に加えて彼女の参加するサークルでも、クズというかアホな男どもが多い。

 自意識過剰でナルシストな男(コロ助)。自己啓発本と恋愛ハウツー本が人生の教科書みたいな男で、思考が中学生レベル、みたいやなつとか。

 尋常じゃない構ってちゃん、構ってもらうだけじゃなくて崇め奉られたい願望がある、顔面だけで人を不快にさせる熊みたいな男。女の子に生理的に無理とか言われちゃう。自分が悪いのに注意されたらふてくされる。こいつも良くて中学生レベル、とかね。

 彼女からこの男どもの話を聞いているとドス黒い感情が湧いてくる。

 なんでこんなバカどもに彼女が迷惑かけられなきゃいけないんだろうとか、彼女がこいつらのことをどうしたら良いかって考えてあげなきゃいけないんだろうとか。後述した男に関しては彼女だけじゃなくて、彼女の参加しているサークル全体に迷惑が掛かっていることも僕にとって非常に許しがたい。

 彼女のサークルの発表を見にいって、素敵なものを作っていることを肌で感じて楽しませてもらった者として、それを壊しかねないような行動を取る人に激しい憤りを感じるのだ。

 仕事でも趣味でも、こんなろくでもない男どものせいで彼女が苦労している彼女がとってもかわいそう。僕がそのクズ共を彼女の前から消しされるような力があればいいんだけどなーって思った。そんなもの現実にはありえないけどさ。もしくは今よりも良い環境に彼女を連れていける力があればなーって。

 この世界にはクズの比率のほうが高いのか、それとも今僕達が生活している範囲内にクズが多いのか。この世界にクズのほうが多いとしたら救いがなさすぎるなあ。