かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

作品に対する考察

 今日は休日だったので録り溜めていたドラマを消化することに全ての時間を費やした。

 最近はずっと彼女の観るドラマやバラエティ番組を一緒に録画しておくことにしている。こうすれば話題の共有ができるしね。だいぶ習慣化してきた。

 彼女はきちんと定期的に録画した番組を観ているようで、僕みたいに観ないままの番組がたくさんあるってことはない。時間を作るのが上手いのかなあ。観てしまわないとレコーダーの容量の関係で次の番組が録画できないからっていうのもあるのかもしれない。

 僕はどうしてもテレビを見るよりも、パソコンでしょうもないまとめサイトとかを見るのに時間を取られてしまうのかなあ。

 だいたい僕が彼女から少し遅れて録画した番組を観て、話題に出す。そうすると彼女もそれに反応してくれて話が盛り上がる。とっても楽しい。ドラマの場面を再現して遊んだりもする。ドラマを観ていない人が見たら絶対楽しくないやつ。僕が突然やりだしても彼女がノッてきてくれるので楽しめる。彼女のノリの良さはピカイチだからね。

 もちろん作品の内容とか作り方についての話もする。彼女は作品を作り手側に立った見方で評価する。こういう展開にしたかったんだけどできなかったんじゃないかとか、こうすれば面白くなったんじゃないかとか、原作から映像化するにあたって原作をうまく扱えてないとか。

 作品をただ観るだけじゃなくて、それを作る側の事を考えながら作品の魅力について考える。こういうことが表現したかったんだろうとか、ここをやむなく変更したんだろうとか。僕も彼女ほど深く考えはしないけれど近い見方をするので、共感できる部分が多い。そしてすごく考えながら観ているなあって感じる。

 彼女からしてみれば、観ている中で自然に感じ取れて、少し考えれば分かることなのかもしれないけど、僕からすると深いなあとかよく見てるなあって思う。

 演技の良し悪しとかも僕にはよく分からないけど、この間僕がこの人の演技良いなって思った人がいて、そのことを彼女に伝えたところ賛同を得られたので非常に嬉しかった。

 僕にとって彼女は作品を観るときの先生みたいな感じで、僕がこう思ったんですけどどうでしょうって言うと、彼女が、良い視点ですとか、そこはこういうことだったんじゃないでしょうかって言ってくれるみたいな感覚。実際そんな形式的な会話はしてないけどね。

 作品の評価に関して、彼女の感覚を非常に信頼している。それは無条件に信頼しているわけじゃなくて、今まで観てきたものの感想を言い合った末の結果だ。

 僕の感想と彼女の感想ってのは方向性は一緒。後は少し捉え方が違うとかお互いの感覚の違いとかで生じる差があるくらい。総じて彼女のほうがより深いところを突いているなと感じることが多い。だから僕は自分の感想を述べてそれに彼女がコメントをしてくれることで僕の感想を評価してもらっているような感じがする。これがまた楽しい。そういうのを考えずに単純にここが面白かった、ここがつまらなかったみたいな感想を言い合うのももちろん楽しいんだけどね。

 何かの作品に対して深く議論するとか、深く考える相手ってなかなか得られるものじゃないから、彼女がそういうことが出来る人ですごく良かったなあと思う。何かについて二人で考えるのって楽しい。

 感情の共有や意見の共有ができるのっていいよね。