かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

仕事のできる人

 仕事のできない人は応用力がないという話を彼女とした。

 彼女は仕事ができる。といういことは彼女には応用力があるということだ。逆説的な発想。

 あと仕事のできる人は柔軟性があると思う。

 今日は応用力と柔軟性について考えながら彼女の仕事ぶりについて考えてみたいと思う。

 応用力、何か作業をする時に他のところで得た知識を活用して円滑に事を進める力とでもいうのかな。過去の経験を利用して、与えられた仕事を更に効率よく進めるとか、以前やった作業に似ているから、その時得たコツを使ってうまく作業を終わらせるとか。

 仕事ができない人はこれができない。以前に似たような作業をやっていても、少し手順が違ったり、扱うものが違ったりしたらその人にとっては初めての作業になってしまう。

 彼女は技術や知識の応用はもちろんきちんとこなす。より効率よく、より正確に作業をこなすために必要な経験とか知識を適切に引用して作業に取り組める。

 以前別の箇所でやった作業を、今指示された作業に当てはめるとかね。以前の経験がきちんと彼女の中で蓄積されて、うまく活用できる。上司からしたら作業を細かく説明する手間が省けて楽だろう。

 前にやったことと似たようなことをやる時に、以前の知識を引き出してきて作業をするっていうのは簡単なことっぽいんだけど、きちんとできる人って少ない。きちんと覚えていなかったり、その時の知識を現状の作業に上手く当てはめられなかったり。引き出してくる知識を間違えたり。

 彼女は当たり前のようにそれができるから安定感がある。

 次に柔軟性。これも応用力と似ているかな。職場で定められたとあるルールがある。それに対して、きちんとルールに則った状態の他に、少しルールからそれるけどセーフなケースと、少しルールからそれてアウトになるケースが存在する。彼女はそこのセーフとアウトの見極めが上手い。

 工場で流れてくる缶にへこみがあったら不良品として処理しなさいというルールがあるとして、仕事の出来ない人はとにかく目を皿のようにしてへこみを探し、処理していく。彼女だったら、製品として問題ないレベルのへこみはもちろん、そこを監督している人の判断基準まで考慮して、このへこみだったら上司はダメって言わないと考える。

 作業効率としてどちらが良いかは明白だし、どちらのほうが仕事ができるかといえば当然彼女のほうだ。

 製品として問題がないから見逃すまでは出来る人も多いかもしれないけど、その後最終チェックをする人の好みまで考慮して見逃すってできる器用さはなかなかないんじゃないかと思う。

 もちろんこれは例え話で、我々は工場勤務ではないのでご注意頂きたい。

 こうやりなさいと指示されたことに対して、アウトにならない範囲で自分のやりやすいように変更したり、良い意味で手を抜いたりできる柔軟性。これも持っている人少ない。

 上記以外の点でも彼女は仕事のできる人である理由はあるんだけど、とにかく彼女は全てが一定基準以上の能力を持っているので、職場において安心感があるし、頼りにできる。

 上司から見ても後輩から見ても、彼女は頼りにできて仕事のできる人だという評価なはずだ。しかし残念ながら見る目のないおバカさんが多いので彼女の評価はいまいち上がらないのがもどかしい。でも最近はきちんと評価されてるんじゃないかなと僕は思っている。

 ただもっともっと彼女のことをみんなありがたがるべきだと思うのです。