かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

彼女と眠気

 今日は早朝の電話で起きた彼女から、目が覚めちゃったと連絡があって僕も起きた。普段電話を掛けてくるってことは無いので、今日の彼女は仕事まで時間の猶予があるにも関わらずもう一度眠るってことができなくて困っていたんだと思う。

 対する僕は目も開かないような状態で電話に出て、ぼんやりとした頭でうんうん唸っていた。

 彼女が電話してくれたことが嬉しくないわけではなかったのだが、あまりの眠さに、もうちょっと寝ていたかったなあという思いが捨てきれなかった。

 彼女がもう一度眠りたいけど眠れないということだったので、僕が創作した昔話をして彼女を眠りへといざなった。それまでわりとはっきりした感じで眠気なんてないよっていう雰囲気だった彼女が、僕が話を始めてしばらくすると寝ちゃう。きっちり眠りに入ってるかっていうと、完全なる眠りの一歩手前くらいのところだとは思うんだけど、うとうとはしてくれる。なかなか眠れないっていう時もあるんだけど、今日はわりとすんなり眠りに入ってくれた。僕が彼女を上手く寝かせられてる!って感じが嬉しい。すーっと寝ちゃう彼女可愛い。

 彼女が寝ると僕も安心するので一瞬なくなっていた眠気が復活してくる。でも彼女の眠りが浅いとまた起きてしまうかもしれないので、しばらくはなるべく寝ないように踏ん張る。彼女が不意に起きてしまった時に僕が寝ちゃってると悲しいだろうから。今日も何度かちょっと目が覚めた感じはあったんだけどすぐにまた眠りに入れたようで、彼女がごそごそ音を立てないか心配しながらいつの間にか僕も寝てしまった。

 僕が起きる時間にアラームが鳴って、その時まだ電話が繋がっていたのでそっと電話を切り、仕事へ行く支度をした。今日は彼女よりも僕が早く仕事に行く日で、このタイミングで眠っている彼女を起こしてしまうよりも、もう少し寝かせてあげたいなと思ったから特に連絡もせずこそこそ出掛けた。

 僕が働いていると彼女も仕事にやってきて、一緒の時間から仕事だと思ったから目覚めて連絡したけど反応がなくて、起きてー起きてーって連絡何度もしちゃった、と言っていた。どうやら彼女、僕が早く出勤ということを忘れていたらしい。僕が寝てて起きないと思って必死に起こしてくれようとしてる彼女を想像して僕は嬉しくなった。困った困った!起きないぞ!ってなってる彼女はきっと可愛かったことだろう。更に、僕が早く出勤と分かっていたなら朝電話もしなかったよーって謝ってくれたので、それはいつでも電話してくれていいよって言った。眠くてあんまり良い反応できなくて申し訳なかったけど、僕に電話をくれたってことは嬉しい。結果的に彼女をぐっすりとはいかなかったけど寝かせてあげるこもとできたし。良かった。

 電話に出た時は、電話嬉しいと寝たいが50:50だったけど、今考えると100:0で電話嬉しいだなあって思う。彼女が眠れない時に一番最初に僕に連絡をくれるってことだからそれってすごく嬉しい。何かあったときに頼ってくれる相手が僕ってことだと思うとすごく嬉しい。調子に乗っちゃった。

 ごめんねって申し訳無さそうに謝ってくれた彼女がとっても可愛かったので、僕はごきげんでした。